前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
その後もケイネ先生とヘンリの兄妹みたいなやり取りを見ながら健康診断は順調に進み、全身くまなく調べられ
「んじゃ とりあえず検査お疲れさん」
「あ、はい。ありがとうございます」
「カナリア偉い」
ケイネ先生が僕を労ってくれ、ヘンリが間髪入れずに僕の頭を撫で回してくるが、まぁ いつもの事なので放置しておく事にする
「最後は検査結果を見ながらの面談な訳だけど、
「え? 普段と違う事、ですか?」
「おう、どんな些細な事でも良いから、言ってみ?」
ケイネ先生は検査結果が映し出された投影ディスプレイを見ながら僕へ尋ねてきたので、普段との相違点を考えてみる
「普段より 沢山食べれました、あと 普段より早くお腹が空きますね? それと軽く眠気があります」
「なるほど、やっぱりそうだよな?」
「えっと・・・何か問題が?」
僕の申告を聞いてケイネ先生はウンウンと頷き、そんな事を言うので ガラにもなく不安を感じてしまい、聞き返すと
「あぁすまんすまん、不安にさせたか? 検査結果から言うと重大な問題は見受けられなかったから、安心してくれ」
「そ、そうですか・・・良かった」
「よかったね、カナリア」
「はい」
とりあえず僕の不安は杞憂だと分かり胸を撫で下ろす、良かった良かった
「まぁ重大では無い問題はあったんだけどな?」
「先生?」
「睨むなよヘンリ、別に脅す訳じゃないんだからよ」
「自重して」
「へいへい、さーせん ワロス ワロス・・・ぎゃーー」
一旦上げてから落とす様な事を言い出したケイネ先生へ、僕を撫で回していたヘンリが睨みつけた様で、彼は肩をすくめて言いヘラヘラとしていたのだが、ヘンリは気に入らなかった様で 僕を撫でるのを止めてケイネ先生の頸動脈へ噛み付き、ケイネ先生が漫画みたいな悲鳴を上げながら 白衣を赤色に染めていく
「結果から言うと、昨日の儀式魔法で魔力をエンプティ ギリギリまで使ったのが原因で魔力欠乏状態なんだよ、だから失った魔力を生成する為に多くのエネルギーを使ってるから、腹も減るし 普段より多く食うし 眠くなる訳だな」
「当たり前の様に奥から出てきて説明をしてきても、全く頭に入って来ないんですけど・・・」
「ん? そうか? おい、ヘンリ 話の邪魔だから 分身体 奥に持ってけ、喰って良いけど、汚したら掃除しろよ?」
「やったー」
「えぇ・・・・」
某ゾンビゲームの様に首を噛み切られ事切れた死体と化したケイネ先生をよそに、奥からケイネ先生が現れ 説明の続きを当然の様にしてきたが全く頭に入ってこなかったので、苦言を呈するとケイネ先生はヘンリへ指示を出して、事切れたケイネ先生(分身体)を奥へ運ぶ様に言いヘンリは喜んで運んでいく
さっき人間は食べないって・・・いや、ケイネ先生は人間じゃない的な事を言ってたな?
そんな事を考えていると、空いた椅子にケイネ先生は座り
「んじゃ続きな? お前さんの魔力は質も量も超1級だから、3週間は全快しないだろうな? だから休養期間を最低1週間とる様に」
「は、はぁ・・・休養期間中は どうしたら?」
「大前提としてダンジョンには潜らない事、次に収納魔法以外の魔法を使わない事、この2つは絶対遵守して貰う事になる」
「分かりました、上の者と相談します」
なんか色々と衝撃的な事が多くて何とも言えないが、真剣な話なので冷静にケイネ先生と会話をする
「可能なら学校も休め、眠気で不意のトラブルも起こり得るからな」
「なるほど、其方も両親と学校に相談します」
「そうしてくれ、とにかく最低1週間は静養を強くオススメする、診断書が必要なら何枚でも書いてやるからさ」
気さくな雰囲気を纏いつつも、真剣な表情で真摯に向き合ってくれる
とても良い