前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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359. 休養期間 若宮支部礼拝

 

 

ヘンリから現代映画界の巨匠であるルトル監督の処女作を見せて貰えて、すこぶる機嫌が良くなった僕ではあるが、休養期間中で眠気に抗えず昼寝をするつもりでヘンリに断りを入れて眠り、目を開けると時計では15分程しか経っていなかった割りには、頭がスッキリとしていて 不思議な事もあるなぁ〜と思い用を足して、水でも飲もうと思いリビングへ入ると 仕事へ行った筈の父が いつもの用に上裸で片腕立てをしていた

 

 

「おかえり お父さん、早退?」

 

「おう、おはようカナリア、お前は今 勘違いしてるぞ?」

 

「勘違い?」

 

 

僕は冷蔵庫から麦茶を取り出してコップに注いでから飲み、父へ声をかけると、彼は空いている手で つけっぱなし のテレビに映る番組を指差し 言ったので、首を傾げつつ麦茶を飲みながら見てみると

 

 

「・・・1日経過してる、だと?」

 

「やっぱケイネ先生の診断は正しかったな、まぁ丸1日 寝るとは思わなかったけどな? 」

 

「え? あぁうん、そうだね?」

 

 

昼寝のつもりが爆睡して翌日の ほぼ寝た時間と同じ時間に起きたから、僕は非番の父を早退したと勘違いしたのか、なるほど

 

通りで頭がスッキリした筈だし、お腹が空いている筈だ

 

 

「ヘンリさんには、あとで謝っておかなきゃ・・・」

 

「一応 冷蔵庫に簡単な物を 作り置きしてあるから好きに食べていいぞ? 足りなきゃ出前でも何でも頼んで食べろな?」

 

「うん、ありがとう お父さん」

 

 

やらかして しまった事に罪悪感を抱いている僕を知ってか知らずか分からないが父が そう言ってくれたので、ひとまずは腹ごしらえをする事に決め、冷蔵庫からオカズを数品取り出してレンジで温めて、マンガ盛りの白米を食し、エネルギー補給を完了させて スクワットを始めた父を眺めていると、ふと 礼拝に行かねば と言う気持ちになったので

 

「お父さん、聖導教会の若宮支部に 連れて行って貰えない? 」

 

「構わないが・・・いや、これに関しては何も言わない方が良いな、アルエットも 時々 唐突に何かする事もあるし、天啓って奴なんだろうな、多分」

 

「そんな だいそれた物では無いよ、なんか行きたくなっただけだよ? 多分」

 

「はは、そうか?」

 

 

なんだか意味深な事を父は言いスクワットを辞めて 笑いながら身支度を整えにリビングを後にしたので、僕もシャワーをして身を清めたり身支度を整える

 

そんなこんなで、相変わらずナイスバルクすぎて服がパツンパツンの父と聖導教会 若宮支部へやってきたが、やはり平日の昼間だけあって人気(ひとけ)が全くないが、僕としては都合が良い

 

そんな訳で いつもの様にローレライを展開して聖女フォームになり、イオン様の御神体の前で 目を閉じて膝をついて祈ると瞬きの間に、いつもの図書室の風景へ切り替わる

 

 

「・・・なんだか、体感 いつもより すんなり移行した様な? 」

 

 

この隠世(かくりよ)に来る事にも慣れて来たのかな? とか自己完結しつつ、目線を上げると 高い位置から紅茶(推定)をティーカップに注いでいる立花(たちばな)博士と、その背後でケーキ(暫定)を切り分けているターニャ、椅子に座りながらも自身の膝に蒼髪紫目の美女(シャルロット)を乗せて人目を憚らずにイチャイチャしているナズナ、その横の席に座りイチゴのホールケーキを美味しそうに頬張るヘンリ、床に転がっている不定期に揺れショタボイスが聞こえる厳重に封がされたロッカー、僕が隠世へ来訪した事に気が付き 今の状況を どう説明しようか困った表情のイオン様 と言う、かなりカオスな光景が見えてしまう

 

 

なんだろう・・・視覚情報の暴力、止めて貰えませんか? とか言いたくなったけど、僕にもイオン様にも どうしようもない事ばかりだ

 

いや、本当に どこからツッコミを入れたら良いのかな? まじで

 

まぁいいや、深く考えても どうしようもないしね? うん

 

 

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