前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
深く考えるのを止めて、1つずつ対処する事を決め
「昨日はヘンリさん を放置して爆睡してすみませんでした」
「うぅん、気にしないで? ぼく的には眼福だったから」
「そうですか?」
「うん」
ヘンリはホールケーキを食べる合間に僕の言葉へ返事を返してくる、なかなかに器用だなぁ
「それで・・・どうして
「自主休校って奴だね」
「なるほど、自主休校って奴ですか」
僕の質問にサラッと答えホールケーキを食す手を止めないヘンリも、凄いなぁ と思いつつ オウム返ししておく、便利だよねオウム返し
そんな訳で 第1段階が終了したので次へ移る
「あの・・・なんで
「理由か? パフォーマンス?」
「あ、特に理由は無かったんですね?」
「こうやって淹れると、空気と混ざって まろやかな 味になる、とかどうだ?」
「あ、はい」
立花博士に尋ねると、特に理由もなく やってみたかったからやっただけみたいで、後付けの もっともらしい理由を述べてきたので、返事だけ返しておく
さぁ、次だ次
「お久しぶりですシャルロットさん、あの・・・何故 ナズナさん の膝に乗っているんですか? こんなに椅子が余っている訳ですが・・・」
「ナズナの膝に乗ってる理由? この人が離してくれないからよ? 全く・・・」
「こんな美しい妻を愛でない夫がいるだろうか? いや、いない!」
「あの、興奮しないでもらって良いですかね?」
「ごめんなさいね? カナリアちゃん 本当にこの人、どうしようもない人だから」
「いえ、大丈夫ですよ? はい」
なんか僕が想像もしない深い理由でもあるのかと思ったが、そんな事はなく 単純に夫婦でイチャついているだけだった
シャルロットが申し訳無さそうに苦笑しているので、とりあえず大丈夫と返しておく、特に僕に被害がある訳でもないしね?
「それで・・・なんでロッカーからヴェスタ神の声がするんですか?」
「このバカが ミスをしたからロッカーに詰めて禁固刑中だ」
「綺麗に溶接するぐらいにですか?」
「あぁ」
「暗いよー 狭いよー」
「
「うぅ酷いよー」
小刻みに震えて中からヴェスタ神の声が聞こえる 床に転がされたロッカーについて尋ねると、紅茶を注ぎ終えたらしい立花博士が僕の質問に答える
彼女の言う禁固刑は少々過激な気がするが、それだけの事をヴェスタ神はしでかしたのだろう、多分
でなければ、立花博士が わざわざ ロッカーを蹴って黙れ と威圧する事はないはずだ
うん、何をしたんだろう?
「立花博士、ヴェスタ神は 何をしたんです?」
「
「ごめんて〜、でも彼女は世界の摂理に反したから〜」
「本来なら、もっとスマートになる筈だったろが、バカタレ」
そう言い立花博士は容赦なくロッカーを蹴りヴェスタ神へ反省を促すが、僕から見てもヴェスタ神に反省の色が見えない様に感じる
それはそれとして、ロッカーを蹴るたびに結構な音がしてるけど、立花博士は痛くないのだろうか?
「・・・すまん、子供に みっともな所を見せてしまったな」
「いえ・・・」
ガンガンと執拗にロッカーを蹴って説教をしていた立花博士が、我に返り僕へ謝罪してきたのだが、良い切り返しができず曖昧な返事を返してしまう
本当、こう言う時に 良い切り返しが出来る語彙力が欲しい
「ほらカヅキ、カナリアちゃんも困っているし、一度 お茶にしましょう? イオンからの お話も有るでしょう?」
「そうだな」
「此方へどうぞ、カナリアさん」
「はい」
シャルロットの言葉を聴き彼女の言葉に頷き、僕はイオン様の隣の席に座る様に促されたので、素直に従う事にする
そろそろ制限時間も迫っているし、スムーズに話は進めないとね?