前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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364. 休養期間 医龍再会 3

 

 

 

背もたれに背中を預けて腕と脚を組んでケイネ先生は話始める

 

 

「そうだな・・・まずは俺の経歴?を話すか」

 

「よろしくお願いします」

 

 

僕も食べ終え、コーラを飲んでケイネ先生へ相槌を打つ

 

 

「俺の出身はオーシアのベルケンドで、前領主が俺を拾って育ててくれた義母(かあ)さんなんだ」

 

「そうなんですね? ・・・そういえば、冬休み辺りにリューネへ行った時に薄っすら聞いた気もします」

 

「そうなん? 」

 

 

へへへ と相変わらず軽薄そうな笑みを浮かべながらケイネ先生は説明してくれ、そういえば冬休みでヘンリの兄妹巡りをした時に 聞いた記憶が薄っすらある事を思い出す

 

アレを説明してくれたのってヘンリだったかな? うん、覚えてない

 

 

「まぁ所謂 貴族の お坊ちゃんなのよ俺」

 

「その様ですね?」

 

「ははは、その反応も悪くないな、うん」

 

 

ケラケラと楽しそうにケイネ先生は笑い、僕へ謎に拍手を送ってくる、何故に?

 

 

「んで、俺の義母さんであるアオイはカヅキさん・・・お前さんに分かりやすく言うと立花(たちばな)博士が高等部生の時に拾って義姉妹になってるんだよ」

 

「つまり血縁じゃ無い訳ですね?」

 

「そそ、オーシア(かなめ)家では、家族は血縁ではなく心で繋がった者 って考えだからな、別に血の繋がりとか重視しないんだよ」

 

「素晴らしいですね」

 

「だろ〜?」

 

 

ケイネ先生はニッと笑み自慢げに言い、僕も とても素晴らしい考えだと思う

 

 

「んじゃ次、そんな訳でカヅキさんは ソコソコ子沢山なんだけど、立花家の上から4人がブリリアント王家と婚姻したんだ」

 

「す・・・凄いですね?」

 

「ほんと、それな」

 

 

いや、どんな訳だよ と思ったが、そんなツッコミを入れる間もなく衝撃的な事を言われてしまった

 

あの時は緊張で気付いていなかったけど、よくよく考えたら とんでもない事を目の当たりにしていた事を認識してしまう

 

 

「そう言う関係で、俺はリューネへ気軽に遊びに行ってた訳よ」

 

「大貴族である、オーシア要家なら航空艦を保有してますしね?」

 

「うんや、自力で飛んでったぞ? いやぁ結構気持ち良くてさ〜」

 

「それ、航空法違反じゃ・・・」

 

五月七日(つゆり) 犯罪はバレなければ犯罪足りえないんだぞ?」

 

「あ、はい」

 

 

龍種であるケイネ先生ならば、自前の翼でオーシア・リューネ間を文字通り ひとっ飛びだろうなぁ と思ったが、一応 ツッコミを入れると彼は ややドヤ顔で そんな事を曰う

 

やっぱり転生者って奴は思考が、ぶっ飛んでる人が多い気がする、うん

 

 

「そんな感じで、ちょっとコンビニまで的なノリで遊びに行ったり、義母さんのお使いでリューネへ来ていた訳だ、んでユエがクオンを産んだ時にシャルさんがヘンリを産んで、俺の暗黒時代が開幕したんだ」

 

「暗黒時代?」

 

 

先程までヘラヘラと軽い調子だったケイネ先生が急に緊迫した表情をし、なんとなく物々しい雰囲気を感じ、息を呑む

 

 

「俺は龍種で転生者だ、イオンから色々と加護やら祝福やらを貰っていて、自分で言うのもアレだが 相当強い部類にはいるし、痛みにも強い・・・そう、アレは忘れもしない 義母さんに頼まれて第5子出産をしたカヅキさんへ出産祝いを持って行った時、産まれたばかりのヘンリに会ったんだ」

 

「はい」

 

ケイネ先生は腕組み脚組みの偉そうな体勢からゲンドウ座りに移行して語り始める

 

「シャルさんの腕に抱かれたヘンリは まぁ・・・普通に新生児だったから可愛かった、んで軽い気持ちでヘンリの頬を左人差し指で突いたら、次の瞬間には第2関節まで指先が無くなって唖然とした、あと痛かった」

 

「えぇ?! どう言う事ですか? あの 訳がわかりません」

 

「だよな? 俺も そん時は理解できてなかった」

 

 

はっはっは と笑い言うケイネ先生の様子に、僕の頭は謎で埋まっていく

 

いや、本当に訳がわからない

 

 

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