前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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365. 休養期間 医龍再会 4

 

 

ケイネ先生の説明に困惑を隠せていないのだが、彼は そんな僕を知ってか知らずか分からないが、話を続ける

 

 

「そんな訳で欠損した指から容赦なく流れ出る鮮血、それに伴い紅に染まって行くシャルさんとヘンリ、そんな混沌を我関せずに口をモグモグ動かすヘンリ・・・そう言うカオスな空気が病室を包んでいた」

 

「そんな怪奇現象が起これば、その様な空気に・・・あれ? 先生、無くした筈の指ありますよね?」

 

「そりゃ無いと困るし、治癒魔法を使って欠損部位を生やしたんだよ」

 

「なるほど?」

 

 

肩をすくめて語るケイネ先生の左人差し指を見て、無くした筈なのに有る事に気付き尋ねると、なかなか に高等技術を簡単に行なっている事をサラッと言われてしまう

 

 

「そんで原因不明とはいえ病室を汚す訳にも行かなかったから、止血して気合いで治癒魔法を使って指を生やした」

 

「あ、はい」

 

 

軽くドヤ顔で言われ、適切な言葉が浮かばなかったので ひとまずは 相槌を打っておく

 

それにしても、なんで左人差し指は無くなったのだろう?

 

あれ? 待てよ? ケイネ先生は、さっき 口をモグモグ動かすヘンリって言ってた・・・まさか

 

 

「そんな摩訶不思議な怪奇現象が発生したけど、2人を汚れたままに出来なかったから、俺は洗浄スキルを使って2人に付いた鮮血を落とす為に、まずはヘンリへハンカチを近付けた、そうしたら次は小指と小指球の一部が消失し、ヘンリは俺の小指らしき物を咀嚼していた・・・ありゃぁ軽くホラーだったぜ」

 

「・・・やはりヘンリさんの仕業でしたか」

 

「お、お前さん、なかなか推理力あるな?」

 

 

ケイネ先生の語りの続きを聞いてヘンリが怪奇現象の原因と確信をして呟くと、彼は賞賛した様に拍手をして笑う

 

 

「お前さんが確信した様に ヘンリの仕業だった訳さ、最初は頬を突かれて鬱陶しかったとか、そんな理由だったみたいだが・・・どうも俺の味が気に入った様で、以降 隙あらば捕食を狙う様になったんだ、だから暗黒時代ってな?」

 

「えぇ・・・」

 

「あからさまにドン引きしてるの、ウケる」

 

 

僕はケイネ先生が語りを始める前に 暗黒時代と言っていた理由を理解し、ドン引きしていると彼はゲラゲラと笑う

 

いや、笑いごとか? まるで自分の命の危機を感じていない様子に困惑していると

 

 

「それについては何回も謝罪しているじゃないかケーネ先生、物心つく前で制御出来ていなかったんだから」

 

「そうだな? でも俺は何回でも擦り続けるぞ? この話すると、みんな揃って同じ様な表情をするし」

 

「そりゃそうだろうね」

 

「ヘンリさん、隠世(かくりよ)から戻ったんですね?」

 

「うん、ただいま」

 

 

呆れた表情をしてヌメッと現れたヘンリが、ケイネ先生へ苦言を言うが彼は改善する気は無い様でヘラヘラと笑う

 

そんなケイネ先生から僕へ向きニコリとヘンリは笑む、相変わらず美少女だなぁヘンリは

 

そんな事を考えていて、ふと 思う

 

 

「ケイネ先生って、今お幾つなんですか? 少なくともヘンリさんより歳上なのは分かっていますけど・・・」

 

「俺の歳? 人間歴だと・・・確か・・・40・・・8? 多分48の筈だ」

 

「なんで、そんなにフワフワと・・・」

 

「それはね? カナリア、ケイネ先生は龍種歴だと0歳換算になるからだよ?」

 

「・・・ほわ?」

 

「いやぁ俺に取って年齢なんて意味ないしな、うん 多分人類滅亡しても生き残ってるぐらいは長生きするから」

 

 

僕の何気ない質問により、ケイネ先生は僕の常識の枠外にいる存在と言う事が判明した

 

なんか気になる事をヘンリが言ってる気がするけど、もう思考力がパンクしそうだから、あえてスルーする事にしよう、うん そうしよう

 

 

僕も人間種の枠の中で長生きするだろうし、とりあえずはヘンリとケイネ先生とは仲良くしておこう

 

長生きして知り合いがいなくなったら寂しそうだしね?

 

 

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