前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
完全静養期間明けにリハビリを兼ねてトレーニングルームを使ってトレーニングをした日から更に1週間が経ち、迷惑をかけた関係各所へお詫びの自家製
本当、迷惑をかけたので 甘んじて受け入れておく
そんなこんなで、スケジュールの再調整をしてもらい、僕は前回ログアウトした20層の安地に立ち
「みなさん ごきげんよう ステラ・アーク0期生 カナリアです」
「皆の者、待たせたな。ワカモだ」
「ステラ・アークCEOよ」
【待ってた】
【カナリアちゃん かわいい やったー】
【主よ、今日もかわいいカナリアちゃんをありがとうございます】
【待ってたよーカナリアちゃん】
約2週間ぶりのライブ配信だからか、視聴者のテンションが いつもより高い様な気がするし、なんか神様に感謝を述べ始めた人がいて、少し困惑してしまう
「えー・・・今日は21層攻略をしていきたいと思います」
「次は どんなバイオームか楽しみね?」
「そうですね、CEO」
【おねロリ、よし】
【ありがてぇ ありがてぇ】
【カナリアちゃん、天使】
【仰げば ていてい】
僕の性格を理解している紗夜の言葉に笑みながら頷き、21層へ繋がる転移門を潜り、21層へ進入する
少しの眩しさの後、僕の目に入ってきたのは近代住宅や街だった
「・・・街、の様ですね?」
「その様ね?」
「近代の住宅街、と言った所か」
「そうだね」
【は〜 若宮の21層って こんなんなんだ】
【一気にダンジョン感が無くなってて草】
【出現モンスターも近代に由来するのかな?】
【教えて偉い人〜】
フロッティを緩く握り即応の体勢を取りつつ転移門付近を見渡して様子を伺い、反響定位をオンにしてみると ヴヴンと何か起動した様な音が鳴り、自分の頭上に存在感を感じる、これに慣れるには暫くかかりそうだ、うん
「話には聞いていたけれど、本当に虹色に輝いているわね」
「夜道ではさぞ目立つでしょうね?」
「確かに、目立ちそうね」
【なんだと?!】
【おぉついにカナリアちゃんがヘイローを獲得したのか!】
【神様、ありがとう!!】
【おめでとうカナリアちゃん!】
【カナリアちゃん、万歳!!】
相変わらず虹色に光り輝くヘイローに視聴者が反応し、通常時の比ではない速度でコメントが流れていく
「それでは探索開始です」
「建物の建て方から見て、日本圏の住宅街の様ね? それなりに死角もある様だし、気をつけていきましょう」
「そうですね? ワイヤートラップとかは、反響定位だと見え難い場合もあるので、気をつけますね」
【マイペース カナリアちゃんw】
【そうそう、カナリアちゃんは こうでないとw】
【実に自由奔放、よし】
【わしゃぁ、カナリアちゃんが元気に活動しているのが見れて幸せじゃ】
【カナリアちゃんが卒業するまで死んでる暇無いな】
【ちょいちょい 謎の勢力がいるの草】
イオン様がヴェスタ神からチカラを毟り取ってくれたお陰で、僕のスキル回りは結構な強化がされている
反響定位は、より細かい物まで感知出来る様になったが、索敵範囲の拡張は据え置きだった、まぁ現状 困らないし ヨシとしよう
それはそれとして、住宅街となると遠くに高い建物等がポツポツあって、少し不安を感じてしまう
映画脳だからなのだろうけど、僕の感知範囲外からスナイパーにズドンなんて事があるかもしれない
「・・・狙撃してくるダンジョンモンスターも存在しますかね?」
「急にどうしたの? カナリアちゃん」
「あ、いえ・・・今の僕達の最大の脅威は狙撃による各個撃破される事だなぁ、と思いまして」
「・・・確かに、そうね」
【幾らカナリアちゃんでも感知範囲外からだと当たる訳か】
【割とカナリアちゃんって近接戦を好むしね】
【トレンチガンの間合いの外か、確かに警戒すべきだな、うん】
あくまでも可能性ではあるが、警戒しておく事に損はない筈だ
そう結論づけ、スナイパーの射線を意識して探索をする事にしよう