前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
慎重に住宅街の道路を進みながらT字路に差し掛かり、
「・・・双眼鏡か望遠鏡を用意しておくべきだったなぁ」
「4階建てビルまで、約200mか・・・確かに無いと厳しいな」
「私のUAVには望遠機能が有るわよ?」
「少しリスクが・・・」
【確かに望遠鏡は必要だな】
【ドローン越しに見る限り、遮蔽物が少ない様に見えるしな】
【居るから分からない敵の存在はストレスだぬ】
スナイパーをするダンジョンモンスターが居る可能性があるだけで、確定ではない
仮に居ない場合は ただの杞憂で済むけど、居た場合は生脱与奪を握られているに等しい
そして紗夜の操るUAVには望遠機能が付いているらしいが、使用中にヘッドショットされてしまうと、大変 お労しい事になってしまう
最悪回収不能で廃棄しないとダメかも知れない、推定時価 数千万円のUAVを粗末に扱えない
と言っても、いつまでも此処でモタモタしているのも視聴者が飽きてしまうし、僕も つまらない
「よし、面倒ですし1発 撃ち込んでみて反応を見てみましょう」
「何が よし なのだ? 主よ」
「どこが よし なのかしら? カナリアちゃん」
「はいはーい、道を開けてくださいね? バックブラストを浴びちゃいますよ?」
「聞いてないわね」
「やれやれ、CEOよ 次は軽迫撃砲を購入・運用をする必要があるかもな?」
「・・・検討するわ」
【流石はカナリアちゃんw】
【チカラこそパワーw】
【RPG 7持ち出してるやんけw】
【諦めの極致の2人で草】
僕は収納魔法内の通常弾頭のRPG 7を取り出して、先端の安全ピンを抜いて構え 4階建てビルへ向けてロケット弾を撃ち込み様子を伺う
ロケット弾は数秒で屋上付近の縁に着弾し、爆発しコンクリートを砕き土煙?を上げる
「ん〜 大丈夫みたいです」
「そうか、それは良かったが・・・」
「ねぇ、今の音で周辺のダンジョンモンスターが集まるんじゃないかしら?」
「楽しみですね!」
「・・・まぁ、カナリアちゃん が 良いなら私に異論は無いわ」
「吾も異論はない」
【ニッコニコのカナリアちゃん】
【久しぶりにブッ放せて嬉しいんだねw】
【流石は戦闘民族の末裔w】
【エキサイト挑発w】
撃ち終わった発射筒を収納魔法へ沈め、再び探索を再開して4階建てビルの方へ移動を始める
そろそろモンスターとエンカウントしないと、ダンジョン攻略の楽しみが薄れてしまうし、視聴者も絵が変わらないと飽きちゃうだろうしね?
モンスターと戦闘をして僕が楽しい、そんな僕を見て視聴者が楽しい、win-winだと思わない?
「わー ゴブリンだ〜」
「棍棒・石斧・弓か」
「うぅ・・・少し苦手なのよねゴブリン」
「任せて下さいCEO、すぐに倒しちゃいますから!」
【反応がカブトムシとか見た時の反応なんよw】
【かわいいはせいぎ】
【そういやCEOはゴブリンに襲われた事あったって言ってたな】
【ステラ・アーク設立に関わる重大事件だったなぁうん】
少し闘い甲斐がありそうなゴブリンに少しテンションが上がっている僕を他所に、紗夜は約1年前の事で苦手意識を植え付けられてしまっているようで少し後退りしている
それが見えたので僕は紗夜へニコリと笑みながら宣言し、フロッティを緩く握りゴブリン3体へと突撃する
まず敵が遠距離武器を持っている場合は、ソイツを優先して排除する様に動くが、それに固執せずに臨機応変にターゲットは変える様に意識する
とりあえず油断している様子だったので閃光手榴弾をゴブリンの真ん中辺りに放り入れて数秒行動阻害をして、弓へスラグショット、棍棒は銃剣で喉を突き、石斧は銃床で頭を物理的に凹ませて撃破する
うん、思ったより回復してるみたいで、動けた 良かった良かった