前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
巣を張らないアシダカ軍曹の習性のお陰で特に障害物に阻まれる事もなく、タワマンの約3分の1である11階まで階段を踏破する事が出来た
「さて、そろそろ休憩にしましょう・・・扉をブリーチングして休憩にしましょうか」
「それもそうだな」
「タワマンだし、家具がありそうよね」
【CEOもカナリアちゃんに染まって来たなぁw】
【ダンジョンはルールがある無法地帯だからなぁw】
【ダンジョン内では合法だからw】
配信を開始して結構な時間が経過していて小腹が空いてきたので、一旦 休憩をする事を決め、ここはタワマンと言う事もあり部屋に押し入って寛ぎ空間を確保しようと決定し、僕は階段から1番近い部屋の扉にC4を仕込んでブリーチングしてダイレクト解錠をして、念の為に反響定位に反応が無い事を確認してから入室してクリアリングをし安全確認を完了させる
「安全を確認しました」
「お疲れ様、カナリアちゃん」
「お疲れ様だ、主よ」
【手際良かったなぁw】
【女子高工兵カナリア?】
【語呂良くて草】
リビング・ダイニングには4人家族規模の家具があり、普通に生活出来そうな雰囲気を感じる
「少し お花摘んできます」
「了解よ」
「視聴者よ、暫く吾の顔のアップでも見ていると良い」
【カナリアちゃんが配信中に離席とは珍しい】
【なんで顔面アップなんや、普通に定点で良かろうなのだw】
【CEOのUAVのアップよりは見応えある、か?w】
なんというか、他人の家ではあるが民家の中に入り気が緩んだのか 急に尿意をもようしてしまったので、断りを入れてからカメラドローンへハンドサインを入力して離席する
リビング・ダイニングを出て廊下を少し進み手当たり次第にドアを開けて中を確認してトイレを探り当てて、割とギリギリで便座に着座し
「危ない危ない、漏れる所だった、セーフ」
誰に言うでもなく独り言を呟きながら用を足して水を流すと、当然の様に流れてゆく
「・・・水が通っている、本当に不思議だなぁダンジョンって」
トイレに設置されている手洗い場で手を良く洗い、プラプラと手を揺らして水気を飛ばしながらリビング・ダイニングへ戻り、ふとキッチンに置いてある冷蔵庫が目に入り、少し気になったので歩み寄って開けると新鮮な食材や飲料が入っていた
「金色の優勝する物もあるな・・・水も出る、食料もある、レンジはIHで、調理器具もある、と・・・生活出来そう」
「どうかしたか? 主」
「なんでもないよワカモ、冷蔵庫は食材が入っているし金ラベルもあるから、1週間ぐらいは生活出来そうだな?って」
「ふむ、なるほど?」
「ダンジョン グランピング と称すれば良いのかしら?」
【やっぱダンジョンって不思議やなぁw】
【なんで食える状態の食材が冷蔵庫に入っているんだよw】
【ダンジョンやべーw】
ワカモの側へ寄りカメラドローンを再び僕に追従する様にハンドサインを入力してコメント欄をチラ見する
とりあえず椅子に座って誕生日プレゼントで大量にもらったシリアルバーを齧り小腹を満たす、味のバリエーションが豊富だから飽きが来ないのも良いし、量も丁度良い
「目的地まで もう少しだと思います、あと2〜3階 階段を上がって通路を進めば辿り着けるかと」
「そう、少し巻きで進んだ方が良いかも知れないわね?
「一旦 安地を探す事になりそうですね」
「そうね」
【なんやかんやで配信時間が2時間超えてるしね】
【今日は土曜だけど、あまり長く配信すると疲れが取れないかもだしね】
【簡易転移門作れたりしねーかなぁ】
【そんなん出来たら、みんな作ってる定期w】
【せやなw】
渚からの情報を持っている紗夜なら、今の位置から1番近い安地の場所も分かるだろうし、当初の目的地へ向かってからあとの事は考えようかな?