前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
軽く作戦会議をして部屋から出て再び階段を上がり徘徊していたコボルトの群れへ岩塩散弾を撃ち込み撃破して進み、目的地へ到達する
「この部屋みたいですね」
「ふむ、外観は 一般的な扉だな」
「そうね」
【21層から出現するモンスターの種類が増えたなぁ】
【そやなぁ】
【ゴブリンに軍曹にコボルト? しかも基本複数体での出現か】
【それを踏まえて、この扉の先には何がおるやら】
扉へ手を当てて室内の索敵をして、中にモンスターが居ない事を確認してから発破する為にC4で工作を始めながらコメント欄をチラ見すると、そんなコメントが流れている
21層 新しいバイオームになってから出現するモンスターが基本3体以上、それぞれ役割分担している みたいな軽い戦術を組み入れてくる物へと変わった
アシダカ軍曹の様に武器を持たないモノも存在するが、ゴブリンやコボルトは精度は低いが しっかりと武器として形を成している得物を有し、連携を取ってくる脅威、実にワクワクできる
そして、この先には僕を更にワクワクさせてくれる出来事が待っているだろうと期待して、僕はC4の起爆スイッチをオンにする
すると、いつもの様に扉は吹っ飛び中へ入れる様になった
「開きましたね」
「どんどん手際が洗練されて行くな」
「カナリアちゃんがテロリストじゃなくて良かったわ」
【こんな可愛いテロリストが居たら大変だなw】
【本当、カナリアちゃんって探索者適正高いよなw】
【配信者が天職よw】
【カナリアちゃんは 今日も〜?】
【かわいい〜】
【かわいい〜】
【かわいい〜】
なんか褒めているのか、貶されているのか判断出来なかったので聞こえなかったフリをして部屋の中へ押し入り、廊下の先にあるリビング・ダイニングへ侵入すると、見慣れた石碑が部屋の真ん中に生えていてシュールだな と思ってしまう
「少々シュールですが、安地を探す手間が省けたのでヨシとしましょうか」
「そうね?
「運が良いな」
【流石はカナリアちゃんの豪運w】
【リアルラックが高いんだよなぁw】
【これぞ、カナリアちゃんネルの真骨頂w】
とりあえずセーブポイント更新をして、リビング・ダイニングから続くドアが2つあり、そちらへ歩み寄り遠慮なくドアを開けると、黒紫の魔法陣と、いつもの白縁に水色枠の転移魔法陣があるのが見える
「おや? イベントですかね?」
「何と面妖な」
「こんな所まで探索来ないものね」
【こんな所に登るより、下をグルグル練り歩いた方が実入り良いもんねw】
【それはそうw】
【配信者でも、中々登らないよねぇw】
そんなコメントを横目に 僕が楽しい 視聴者も楽しい Win-Winな配信を念頭においている当方チャンネルなので、非効率だろうと 面白ければオッケー の精神で 存分に楽しむ事にしよう、そうしよう と思い 黒紫の魔法陣に乗ると、ピカッと光り 僕達は1辺100mの壁が六角形の部屋へと転移する、相変わらず光源がないのに明るい
「ここは・・・?」
「これは・・・少々マズいかも知れぬな」
「そう・・・今日が、その日だったのね」
【人? あれ? 黒海苔じゃない?】
【は? なんでリューネの英雄3名がいるんだ?】
【嘘やろ? 死人やぞ?】
【嘘やん、なんで よりにもよって この3人なんや】
キョロキョロと部屋の中を確認すると、僕達の正面に門らしき物があり そこから見覚えのある3人がコチラへ歩いてきているのが見え、
今までとは比較にならないぐらいの威圧感を3人から感じていて、レベル差を痛感しているからだ
それでも僕の胸はドクドクと鼓動する、緊張からではない ワクワクで鼓動が早くなっているからだ
あぁ、今の僕は どれほど通じるだろう? 楽しみだ