前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
撮影で進んだ道を引き返す道のりを疲れているとはいえ、兄におんぶしてもらう歳でも無い僕は頑張って帰路を歩き、事務所で一息ついていると
だって、早過ぎる気がするし?
まぁ僕としては数字は気にしないで行きたい、数字に縛られて数字ばかりを追う様になるのは、ちょっと違う気がするからだ
ライブ配信で視聴者が数名だとしても、僕が僕のままで見てくれる視聴者の為に配信するのが理想だと思うしね
そんな訳で登録者数や視聴回数に拘るつもりが全く無い僕のやる事は変わらないので、この先も特別見ないで配信者をして行く事だろう
その後、流石に疲れていたので聖女フォームを解除し私服で帰宅、諸々を済ませて速攻で布団に入り爆睡した
爆睡して全回復した僕は
「なんで お母さんが?」
「貴女に教導を行うためよ」
「僕に? 」
今日、今の時間は普通に仕事中の筈の母が此処に居る理由を尋ねてみたが、イマイチよく分からない、少し前みたいに半休の様では無いみたいだし?
大体、稽古なら僕達の周りをカメラドローンが飛び回っている訳がない
「今日は貴女に障壁術を伝授するわ」
「あー・・・なるほど、それでお母さんなんだね」
「そうね、たまたま手空きだったし、どうせなら と思って」
「うん、なんとなく理解した」
昨日の撮影で
障壁術の教導なら、この前みたいに頭を凹ませられる事も無いだろう、多分
「さ、此方にいらっしゃい、今日は痛い思いはしないわ・・・多分」
「ねぇ、今 多分って言わなかった? ねぇ?」
「気のせいよ、えぇ」
儀仗で示された位置に立ち母へ抗議するが、誤魔化されてしまう、無念
「それじゃぁ障壁術の基本から、まず障壁には大きく分けて2種あるの、前方に展開する物と全方位を包む様に展開する物、この2種よ。ちなみに使用者が好きな様に呼称するから、シールドだとかバリアだとか、もう呼び方はごちゃごちゃしているわ」
「統一する動きは無い訳?」
「無いわね、呼び方は技術の継承に影響ないし、師の呼び方を弟子は受け継ぐだけね」
「えぇ・・・なんかガバいなぁ」
母の説明を聞き思った事を言うが母は意に返す事は無く口を開き
「障壁術の基本は前方展開・・・シールドよ、以後は前方展開をシールドと呼称するわ」
「あいまむ」
「シールドは近接戦において必要不可欠な技能よ、1手の差が生死を分ける戦場に置いては特にね? では手本よ」
そう言うと母は儀仗を軽く前に出すと1m程の六角形の半透明な板が現れる
「これがシールド、六角形なのは私のイメージがしやすいからよ」
「つまりイメージによって形が変わる、と?」
「その通りよ、正方形だったり正円だったり楕円だったり長方形だったり、千差万別人それぞれね」
「なるほど」
ひとまず母の見様見真似で試しに
これは結構難しい
「あら、魔力放出と形成が出来るなんて、すごいわね」
「え? そうなの?」
「えぇ、まずは放出で躓く事が多いのよ、魔力って通常時は無色透明だしあやふやな存在感だし? かくゆう私も魔力放出の感覚を掴むのに3日掛かったわ」
「またまた〜」
「・・・なんで信じないのかしらね、この子は」
ウニョウニョとシールドを形成させながら母の説明を聞き信じてない事があからさま過ぎたのか、感じ取られ母に呆れられてしまった、なぜだ?