前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな考察をしつつも腹ごしらえを続け購入した物を全て食べ終える
「よし、出発しましょうか」
「カナリア、気づいていないみたいだから言うけど、翼が授かってるよ」
「そうなんですか?」
「そうなんだよ」
「光の翼って奴だな」
【光が羽根の形で集結して翼を形成しているね】
【これで飛べればパーフェクトやね】
【完全形成まで1分ぐらい掛かるっぽいな】
ゴミを片付けて出発を宣言するとヘンリに指摘されてしまったので聞き返し、左腕を見ると しっかりバフの表記が表示されているのが見える
効果時間が残り5分弱となっていたので、最大は恐らく10分程度と予想しつつ、飛べるかを確認する為にコンビニの外へ出て挑戦してみる事にした
「生物的な翼なので・・・念じますね」
「がんばれ がんばれ」
「頑張るのだ主よ、主ならば出来る」
【ピコピコ 翼が動いてるの可愛い】
【飛べなくてもカナリアちゃんは可愛いからヨシ】
【お? おお?】
ヘンリと視聴者の応援を受けて頑張って念じると、翼が羽ばたき始め少し浮く事に成功する
だが、この極短時間で物凄く疲れてしまった事を自覚してしまう、これは多様出来ないな、うん
「これは・・・燃費が 物凄く悪いですね」
「やっぱり燃費最悪だった、か」
「想定内だな」
【ちゃんとレビューしてるの偉い】
【世の中、そう上手くはいかないかw】
【飛行魔法は燃費劣悪って言うもんなw】
【まぁ使い方によっては使い所もあるんじゃない?】
聖水を飲んで失った体力を回復させながらレビューをすると、優しい反応が返って来て、なんとも嬉しく感じる
それから改めてコンビニを後にして、階層ボス部屋を目指すと30分程度で到着し、目前の安地でセーブをしたり 装備のチェックをする
「行きましょうか」
「何がでるかな?」
「乞うご期待だな」
【ワクワク】
【どんな戦いを見せてくれるのかな、楽しみだ】
【ほぼ確殺してきてるしな、楽しみ】
扉を潜ると廃倉庫の様な広い空間に鉄柱が生えている場所になっていて、積まれた木箱に座る金属鎧と兜を装備したゴブリンがコチラを睨んでいた
「ゴブリン・・・ウォーリアー? でしょうか」
「ゴブリンの上位種で、体高も膂力も通常ゴブリンより数段上がってるから気をつけて」
「なるほど、それで取り巻きが居ないのか?」
【ゴブリンが持ってる剣より しっかりしてそうな剣だなぁ】
【これは一騎打ちの流れ?】
【多分 そうなるよね】
僕は2人に合図を出して、ゴブリンウォーリアーの前へ歩みでて行くと、ゴブリンウォーリアーも木箱から降りて、10m程 距離を空けて立ち止まり 自身の剣を構える
僕もゴブリンウォーリアーに習いフロッティを構え、銃口をゴブリンウォーリアーへ向けて数秒、ゴブリンウォーリアーが上段に剣を構えて突っ込んで来たので、焦らずに深呼吸をし僕の頭へ振り下ろされた剣を障壁で防ぎ、ガラ空きになった無防備な首元へフロッティの銃口を差し込み撃つと、通常のゴブリンと気合いも根性も違う様で横薙ぎに剣を振ってきたので、それも障壁で防ぐ
なんだかヘイローを下賜されてから障壁の強度と展開速度が向上した様な気がする
[経験値を獲得しました]
「先程のが最後のチカラだったみたいですね」
「ナイスファイト」
「主らしい戦いだったな」
【兜で受けるぐらいの胆力でギリギリで障壁展開して防ぐの凄い】
【やっぱカナリアちゃんの胆力凄い】
【ワシには無理じゃ、あそこまでギリギリで障壁防御する勇気はないw】
1対1なら、やはり相手の全力を受けるのがマナーかな? と思っただけだったりするのだけど、視聴者が喜んでいる様なので良かった
「それでは21層階層ボスを撃破したので、今回は これにて配信を終了とさせていただきます、宜しければチャンネル登録・高評価、よろしくお願いします」
「ばいばい」
「まただ、視聴者諸君」
【おつやで】
【お疲れ様〜】
【おつおつ】
配信を締めくくり終了画面になりライブ終了を確認して、僕はワカモにドロップ品回収を任せてセーブポイントの更新をする
このバイオームは なかなか楽しめる要素がありそうだから、楽しみだ