前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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386. 来日する者

 

 

キュクノスにカジノへ連れて行かれたり、ライブ配信をしたり、撮影をしたり、三鶴(みつる)紗夜(さや)に課題を手伝って貰ったして、夏休みは進んで行き、もうそろそろ8月へ差し掛かるかなぁ?といった真夏の今日この頃、部屋で課題を片付けていたのだが喉が渇いたのでリビングへ行くと、キュクノスがシオシオした表情でフローリング直に正座をさせられて説教をされていた

 

また何かしたんだな〜 と気にせずにキッチンへ向かい、三鶴が作ってくれている麦茶をコップに注ぎ飲む

 

 

「やっぱり夏は麦茶・・・ん?」

 

 

今、キュクノスの前に立って彼を説教をしているのは、母だと思ったが 母にしては髪の色が薄い事に気付く

 

先程すれ違った時は光りの加減かと思ったが、角度が違うのに色合いが変わらないのはおかしいし、そもそも今日 母 は普通に出勤していったのを思い出す

 

 

と言う事は、今キュクノスを説教しているのは誰だ? 髪の色的には 僕の伯母であるハイデマリーか祖母のシュラーリヴの2人かな?

 

 

麦茶の入ったコップとポット?を持ちながら、そんな事を考えつつ歩み寄り本人確認をすると

 

 

「あぁおばあちゃんか、いらっしゃい」

 

「久しぶりね、カナリア」

 

「うん、久しぶり 麦茶飲む?」

 

「いえ、今は大丈夫よ。ありがとうカナリア」

 

 

ベルカにいる筈の祖母シュラーリヴだったので、エルトラント共通語で話しかけると、キュクノスへ厳しい目を向けていた彼女は 僕に優しい目を向けニコリと笑み僕の頭を撫でる

 

 

「助けてくれカナリア、お前から 婆さんにとりなしてくれよ」

 

「君は いったい何をしたんだい?」

 

「シュヴァーンと叔母さん伝いで 婆さんに お前をカジノに連れてった事がバレて・・・」

 

「事実じゃん、甘んじて反省しなよ」

 

「ちくしょー」

 

 

夏休み開始直後 キュクノスに誘拐(笑)されてカジノへ行った事がシュラーリヴにまでバレて説教されていた様だ

 

僕は悪くない、結果的に大勝ちして軍資金の総額が最初期の約1200倍になったけれど、僕は悪くない 何故なら僕は悪くないのだから

 

それに僕はキュクノスと違って家族に 高級お土産(わいろ)を購入して配ったからね? うん

 

あのケーキ、美味しかったから また個人的に買いに行こうかな? ちょっと道が混むエリアを越えないといけないから少し億劫だけど

 

 

「キュクノス、貴方はカナリアに口添えを頼める程余裕があるようね?」

 

「いや、本当に勘弁してくれよ 婆さん カジノに行ったのが罪ならカナリアも同罪だろ?」

 

「えぇ、自主的について来たならね? 話しを聞く限り・・・貴方が車に乗せて誘拐モドキを行い、カジノへ連れて行った様に聞こえたけれど・・・違ったかしら? 」

 

「事実じゃん諦めなよキュクノス、此処から変に嘘をついても事態が良くなる事はないよ?」

 

「ちくしょー」

 

 

なんと言うか、見慣れた光景であり僕としては 特に憐れみも感じる事もない、大抵の場合はキュクノスの自業自得だしね?

 

 

「キュクノスへの説教を続けていたいけれど、時間は有限だから カナリアへの用事へ移ろうかしら」

 

「僕への用事?」

 

「えぇ、キュクノスとシュヴァーンに伝言を頼んだ筈よ?」

 

「伝言? 伝言・・・そう言えば誕生日の時に儀仗と法衣が 何とか 言っていた様な?」

 

「良かったわ、伝言と言う些細なお使いまで出来なかったら再教育する事になっていたわね」

 

「思い出してくれて ありがとうカナリア!!!」

 

「声がデカいよ、キュクノス・・・」

 

 

なんか色々とあって記憶が、かなり薄いけど僕用の儀仗と法衣を作るとかキュクノスとシュヴァーンが言っていた気がする

 

わざわざ 作るのだから何かに必要なのかな? いや、この祖父母は 僕がワガママを言わないタイプだから 最高位の礼服としてプレゼントしよう と言う腹積りかも知れない

 

 

僕が聖導教会において名門 シュナウファー家の血縁(ぶんけ)である事は事実だしね?

 

礼拝に相応の法衣を着ていても不自然はない、多分

 

 

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