前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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390. 納品説明

 

 

 

シュヴァーンが やや呆れ気味だったが暫くして僕を撫で回す事に満足した様子のシュラーリヴが

 

 

「それじゃ、私は この後 用事があるから、あとは2人に任せるわね?」

 

「おー、任せてくれ婆さん」

 

「説明するのキュクノスだから大丈夫だろ、多分」

 

 

シュラーリヴの言葉に双子はサムズアップで答えるのを見て

 

 

「カナリア、また夜に」

 

「うん、いってらっしゃい。おばあちゃん」

 

「ふふ、いってきます」

 

 

シュラーリヴは僕を抱きしめて直ぐに身体を離し、名残惜しそうに『白鳥飼育部屋』を出ていく、やはり枢機卿だと忙しいみたいだ

 

 

「んじゃ、第3撮影部屋にいくぞ?」

 

「え? うん、分かった」

 

「移動してから開封したら良かったんじゃないか? キュクノス」

 

「それは言うなよキョーダイ」

 

 

法衣を綺麗に畳み、儀仗も専用の収納ケースに納めてから『白鳥飼育部屋』を出て第3撮影部屋へ向かう

 

先に押さえてあったのか 中には誰も居らず、僕がトレーニングで良く使う人型ターゲットが50m先に立っているのが見える

 

 

「それじゃ、魔導弓ケラウノスの説明をするぞ? 」

 

「うん」

 

「まず、素材の話をしても『へぇーそーなのかー』ぐらいの感想しか無いだろうから省略、軽くて丈夫 裸のコボルトを撲殺してもフレーム自体はノーダメなぐらい丈夫と覚えていればOK」

 

「あ、うん。分かった」

 

 

キュクノスは僕の性格を熟知しているので、どの程度頑丈か だけ説明してくれるが、弓としては頑丈過ぎじゃない?

 

 

「弦や滑車・歯車も 耐久性を追及してあるから、魔法や攻撃の直撃とかしない限りは大丈夫の筈だ」

 

「そうなんだね?」

 

 

説明を続けてくれるキュクノスに相槌を打つ、この辺りも詳しく聞いた所で僕が正しく理解出来るとは思えないしね? うん

 

そんな事を考えていると、矢筒が無い事に気がつき

 

 

「そういえばさ、矢筒無いけど?」

 

「コイツは魔導弓、矢を魔力から生成するんだよ」

 

「なるほど、それで」

 

 

キュクノスへ尋ねると、彼は嫌な顔をせずに答えてくれる

 

 

「えーっと確か左利きだよな? カナリア」

 

「そうだよ?」

 

「なら、右手でケラウノスを保持して左手で弦を引いてくれ」

 

「こう?」

 

 

僕はキュクノスに言われた通りに左手で弦を引き絞ると、スゥゥゥと半透明の矢が生成される

 

 

「よし、あのターゲットを射ってくれ」

 

「分かった」

 

 

[クラス 弓使い(アーチャー)を獲得しました]

 

キュクノスに言われ、ターゲットを見据え深呼吸し矢を放つとスコンと少し間抜けな音と共にターゲットの顔面ど真ん中を射抜く事に成功する

 

なんか新しいクラスを獲得したな、うん

 

 

「・・・凄いね、これは 本当に」

 

「上手いじゃんカナリア」

 

「いや、これはケラウノスが凄いんだよキュクノス」

 

「そう言ってくれると嬉しいぜ」

 

 

ケラウノスを一矢 放つだけで分かった、僕の性格を熟知してカスタマイズされ尽くしている事を

 

でなければ、綺麗にど真ん中を射抜く事が出来る訳がない

 

 

「ケラウノスは魔導弓だ、だから使用者の魔力を使い矢を生成する。つまり、攻撃魔法と同様の事が出来る」

 

「去年 修学旅行の時に使ったビームブラスターあったろ? あんな感じだな」

 

「ナイス説明、キョーダイ」

 

 

シュヴァーンがキュクノスの説明に補足を入れると彼はサムズアップしてシュヴァーンへ言う、キュクノスってブラコンの気があるよね?

 

 

「ま、そんな訳で この先の冒険の助けになる筈だ、気に入って貰えたら俺達も嬉しい」

 

「ありがとうキュクノス、とても気に入ったよ。これで手札が1つ増えたしね」

 

「おう、それと壊すのを恐れないでくれ、武具ってのは使われてナンボな所あるし、例え壊れても俺が修理してやるからさ」

 

「うん、ありがとうキュクノス」

 

 

僕はケラウノスを障壁術の応用で空中に置いて、キュクノスへ感謝の抱擁をする

 

ケラウノスがあれば、手札のバリエーションが格段に増える事が確定したのだから、抱擁ぐらい安いものだ

 

 

 

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