前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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391. そうだ、海に行こう

 

 

形容し難い事が起こり困惑して思考放棄した日から数日、(なぎさ)が産休に突入した、とりあえず今一度 母子共に無事である事をイオン様へ お願いしておく

 

イオン様は、お優しい方だから、きっと僕の願いをそこはかとなく叶えてくれるだろう、多分

 

そう言う訳で8月に突入した訳だが、紗夜(さや)が急に『そうだ、海に行きましょう』と言い 何か言う間もなく冬彩(かずさ)三鶴(みつる)に話を詰めて行くのを呆然と見る事しか出来なかった

 

いやほら、眼がさ バッキバキにキマっていたからさ? うん

 

そんなこんなで2日 撮影をして様子を伺っていると、発言から3日目の朝、三鶴に連れられ若宮ギルドへ向かうと、エントランス?にステラ・アークのスタッフが輸送車に積み込み作業をしているのが見える

 

 

「三鶴ちゃん、大掛かりじゃない?」

 

「せっかくだから、配信しようって事になったからね」

 

「そうなんだ」

 

 

なんか海に行くだけなのに大人数だなぁ 思っていたらライブ配信をする事にしたらしい

 

そう言う訳でステラ・アークの車列へ加わり準備が終わるのを待っていると、マリア・ヘンリ・紗夜が現れたので一旦 車を降り

 

 

「おはようございます」

 

「おはー」

 

「うん、おはよう」

 

「おはようカナリアちゃん」

 

 

現在時刻 朝6時から元気溌剌のマリア、少し眠た気なヘンリ、僕に抱擁してくる紗夜と三者三様の対応をしてくる、これは少し面白い

 

それから3名による、誰が助手席(ハズレ)へ座るかの苛烈な戦い(じゃんけん)が繰り広げられ、僕は何を見せられているのだろう? と思ってしまう

 

苛烈な戦いの結果、渋い表情で助手席に座ったマリアと ご満悦に僕の両サイドを勝ち取った紗夜とヘンリに猫可愛がりされ、一路 海へと向かう

 

 

朝も早かったし紗夜とヘンリの温もりで寝落ちした僕が目を開けると、マリア・紗夜・ヘンリの3人にスマホで写真を撮られている最中だったが、特に困らないので外へ眼を向け

 

 

「もしかして、着きました?」

 

「えぇ、少し前に到着したわ」

 

「なんか すみません、寝てしまって」

 

「いいのよ、カナリアちゃんの寝顔可愛かったから」

 

「モーマンタイ」

 

 

紗夜へ尋ねると肯定されたので、一応 謝罪をするとサムズアップされ言われてしまう

 

僕の寝顔に、そんな価値は無いと思うのだけど 彼女達が満足しているなら、良いかな? うん

 

 

寝起きで少しぼんやりする頭で運転席を見ると三鶴の姿がなかったので

 

 

「降りましょうか」

 

「そうね」

 

「だねー」

 

 

降車を促すと素直に了承され、全員で車を降りて 僕は身体を伸ばす

 

 

「海だ〜 前に来たのは・・・いつだっけ? 」

 

「私も海に来るのは久しぶりだわ」

 

「私も〜」

 

「ぼく も・・・3年ぶり?」

 

 

駐車場の柵の向こう側に見える海を見つつ呟くと、紗夜を始めマリア 、ヘンリと続き、全員 海は久しぶりと口にする

 

 

「去年は夏らしく海へ来れていなかったから、今回頑張った甲斐があったわ」

 

「去年はステラ・アークも創設したばかりの時期で、大忙しでしたからね」

 

「そうね、主要スタッフも渚だけだったし、余裕があまりにも無かったわ」

 

 

まだ1年前の事だが、すでに何年も前の事の様に感じ 僕と紗夜は 遠くを見て話す

 

そう、僕が紗夜と出会って まだ1年と少ししか経っていないの事に内心 驚いてしまう

 

「そう考えると、僕と紗夜ちゃんが出会ってから、まだ1年と少ししか経ってないんですよね」

 

「そうね、もっと長く・・・もう4〜5年ぐらい一緒にいる様な感覚よ」

 

「ははは、確かに」

 

「なら、私達も挽回しないとね? ね? ヘンリちゃん」

 

「由々しき事態、対抗策の立案が急務」

 

 

なんとも濃密な日々を過ごしている事を自覚し、紗夜と笑い合う

 

すると、マリアとヘンリが名乗りをあげてきたので、この先も きっと愉快で騒がしい日々が続くのだろうと確信する

 

まぁ今は、海を楽しむ事にしようかな?

 

 

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