前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
「それじゃぁ、準備はいいかしら?」
「私は問題無い」
「自分も良いですよ」
「いつでも〜」
「常在戦場」
「僕もいけます」
【いよいよか】
【わくわく】
【なんでカナリアちゃんはクラウチングスタートの体勢なん?w】
【これは何か企んでおりますなぁw】
僕達の様子を見て良いタイミングで声を掛けてきた紗夜へ各々返事を返し、僕は陸上短距離走をする時の様にクラウチングスタートの体勢を取ると、コメント欄に 僕が何か企んでいる とコメントが流れているのが見える、流石は カナリアちゃんねる の視聴者、よく分かっている
「位置について、よーい・・・スタート!!」
【一斉にスタートした】
【カナリアちゃんは少し出遅れたか?】
【やっぱり歩幅の差は否めないか】
【クロム泳ぐの速いな】
紗夜のスタートの合図と共にスタートを切った訳だが、やはり僕より長く探索者をしているだけあって、4人共 僕より早く海中まで到達し泳ぎ出したが、それは想定内の事なので冷静に僕は波打ち際に到達した瞬間に海面へ触れる瞬間だけ障壁を展開し、海上を走る
海面は凪いでいるし、4人の邪魔にならない様に海面へ触れた瞬間だけ障壁を展開しているから、問題は無い筈だ
「とはいえ、100m全力ダッシュすると流石に疲れるなぁ」
【ナチュラルに海面に立って休憩しないでもろてw】
【だよね〜、カナリアちゃんが念入りにルールの確認してたもんね〜w】
【他の参加者が まだ往路3分の1程度だからなぁ、余裕っしょw】
折り返し地点に指定されたブイに触れてから海面に立って息を整えて呟くと、そんなコメントが流れてくるのが見える
やっぱり視聴者は良く訓練された視聴者の様だ、僕の事を良く分かっている
そういう訳で、いつまでもブイの横に立っていても4人の邪魔になるので、軽く迂回するルートで駆け足ぐらいの速度で砂浜へと戻り、ゴールするとマリアは大爆笑し、ヘンリはサムズアップ、紗夜は 少し複雑そうな表情をしていた
3人が3人、個性が出ていて少し面白い
「大勝利です」
「おめでと〜」
「カナリアならやると思ってた」
「これは・・・うーん、予想外ね」
【めちゃくちゃドヤ顔やんw】
【ドヤ顔のカナリアちゃん、かわよ】
【かわいいはせいぎ】
【CEOが困惑しておるw】
軽くポーズを取り勝利報告をすると、マリアとヘンリには労いの言葉を貰い、紗夜は困惑し どうしたものか と考えている様に見受けられる
とりあえず上着を紗夜から返却してもらい着用して、4人がゴールするのを待つ事にし見守りを始め、3分程が経ち 肩で息をしながら
全員 全力で挑んだらしく息も絶え絶えだ
「それじゃぁ順位を発表するわね? ダントツ1位はカナリアちゃん、2位は霞三さん、3位は僅差でクロムさんね」
「大勝利」
「仰天」
「泳ぎには自信が有ったのだが、私もまだまだだな」
「やっぱり自分ではチカラ不足でしたか」
「カナリアちゃん速すぎるよ〜」
「あ、僕は賞品に興味ないので辞退します」
「そうね、貴女 泳いでないものね?」
【流石に、その辺りの良心は有ったかw】
【そもそもカナリアちゃんが自分で企画立案をしてないっぽい事を言ってたしなw】
【心なしかCEOの憂いも晴れた様に見えるなぁw】
【4人の表情w】
息も絶え絶えな4人を労いつつ紗夜が順位発表をしたので、僕は再びコロンビアポーズを取りドヤ顔をして勝利アピールをして、賞品を辞退する
僕が欲しかったのは勝利の栄光だけだからね、うん