前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
意気揚々と
「おわーーー」
「カナリアーーー」
一瞬の隙を突かれて軽量コンパクトボディの僕はターニャ擬きに投げ飛ばされてしまい、壁に当たってしまう とても痛い
「痛たた・・・全く 酷いなぁ」
【いや、いたた で済むのかいw】
【頑丈やなぁw】
【気の抜けた悲鳴?で草】
【軽量コンパクトボディだからよく飛ぶよく飛ぶw】
もともと頑丈なのも有るけど、ローレライの防御力のお陰でコケた程度のダメージで済んだので、軽く文句を口にしながら立ち上がり埃を払う
ターニャ擬きから物理的に距離が結構離れてしまったので、コメント欄をチラ見すると、そんな事が書かれているのが見える
本当、投げられたのが鷹樹なら、もっと近くに着地していると思うから 僕は軽すぎるんだよね、多分
「よし、方針転換しよう。鷹ちゃんに仕留めてもらう事にしよう、そうしよう」
【おん? なんかする気か?】
【鷹樹に任せるて、何かする気かの?】
【ん? フロッティを滞空させて・・・アレ?これって】
【まさか、カナリアちゃんの美声が?】
【来たか? とうとう来たか?】
またターニャ擬きへ吶喊しても、鷹樹の邪魔になる予感しかしないので僕はサポートへ割り切る事を決め、深呼吸をしながらフロッティをスタンドマイクと見立てて滞空させると、視聴者の中に 今から僕がしようとしている事に気付いている人がチラホラ見受けられる
「では いきます・・・
Gute Nacht, Kanarienvogel
Gute Nacht, Kanarienvogel
Auf Wiedersehen, Kanarienvogel
Winke mir zu, lächle jetzt für mich」
【きちゃー】
【美しい】
【感激や】
【あぁカナリアちゃんのヘイローも回転しておる】
息を大きく吸い 僕は鎮め歌を歌い始めると、僕は淡く発光を始め ターニャ擬きは黒いモヤみたいな物に包まれ、頭上のアイコンにデバフのマークがつき あからさまに能力低下が見られ鷹樹の攻撃への対応に乱れがで始める
いつもは聖歌を使う場面が少ないから久しぶりで少し緊張をしているけれど、視聴者が喜んでいる様だし良かった
「Gute Nacht, Kanarienvogel
Du hattest einen harten Tag, du solltest schlafen
Sternenlicht am Himmel, das dir Schlaflieder singt
Schätze deinen Traum」
【早くCDを販売してくりぇ】
【同意】
【楽しみじゃのぅ】
[経験値を獲得しました]
鎮め歌を歌い続けると効果がより強く作用してゆき、とうとう鷹樹の一撃でターニャ擬きは袈裟斬りで真っ二つになり、ダンジョンモンスター特有の消え方で消滅していく
「ふぅ・・・助かった、カナリア」
「うぅん、前衛ありがとう 鷹ちゃん」
【良い美声でござった】
【やり取りが兄弟なんよw】
【拳合わせるの、よいな】
鷹樹と合流?して拳を合わせて、ストップボタンへと歩み出す
「3層階層ボスに少し手を焼いたから、1位はないだろうが トップ10・・・いや、20に入っていたら上々だな」
「そうだね」
【良いのが見れて満足や】
【戦うカナリアちゃんも良いけど、サポートのカナリアちゃんも良いな】
【とても良かった】
設置されているストップボタンをズムっと叩く様に押してタイマーを停止させてから転移門を潜りエントランス?へ戻ると、何というか 物すごい熱狂していた
その様子に少し驚いてしまったが、なんだか疲れてしまったのでイベント会場の一画にある休憩スペースへ向かい、空席に座って脱力する
前回 黒甲冑と対峙した際に 鎮め歌を歌った時より 明らかに体力と魔力の消耗が激しい気がする
恐らく対象の耐性により消耗が増減するのだろう、多分