前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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41. 何事もない休日

 

 

第2回ライブ配信を終え2層に降りて石碑に魔力を流してセーブポイントを更新して帰還用の転移門を使い帰還して事務所へ行き、装備一式と取得物を(たかむら)へ渡す

 

管理などは彼女の仕事なのだ

 

 

そんな訳で疲れていた僕は颯爽と帰宅し、やるべき事を済ませてから爆睡し、翌朝 日課の魔力操作の鍛錬をしてから、改めて事務所へ行きミドル・ボアの肉を篁から回収して、事務所のキッチンで持ち込んだ食材を活用してミドル・ボアの煮込みをソコソコの量を作る

 

 

紗夜(さや)と篁にお裾分けする分を引いても余る量を作っている訳だけど、これは自宅で食べる分とお弁当に持っていく分も含まれているから、大丈夫だ

 

 

それに余れば冷凍しておけば良いしね?

 

 

そんな訳で落とし蓋をして火力をトロ火にして煮込みだすと

 

 

「良い匂いね」

 

「おはようございます、紗夜さん」

 

「えぇ、おはよう。その寸胴の中身は何かしら?」

 

「ミドル・ボアの煮込みです」

 

「そうなのね」

 

 

いつもはキリッとしている紗夜が眠た気に匂いに釣られて現れ尋ねて来たので、素直に答えるが まだ眠いのか曖昧な返事を返してくる

 

 

「眠そうですね?」

 

「えぇ、昨夜は本に夢中になって夜更かししてしまったの」

 

「そうなんですね? コーヒーでも淹れましょうか?」

 

「そうね、お願いしようかしら」

 

「お任せあれ」

 

 

電気ケトルに聖水を瓶4本分入れ沸かし市販のドリップコーヒーを淹れ紗夜へ渡し、ちゃっかり自分の分も淹れ一口飲んでから すぐに角砂糖を3つ程投入しかき混ぜる

 

 

「ふふ、ありがとうカナリアちゃん。凄く美味しいわ」

 

「それならよかったです、角砂糖入りますか?」

 

「大丈夫よ、私 コーヒーは無糖ブラック派なの」

 

「カッコいいです」

 

「ふふ、ありがとう?」

 

 

子供舌な僕は未だにブラック無糖を飲めない、もっぱら加糖コーヒーを飲んでいる、うん 甘いのが好きなんだよね、僕

 

 

今世を振り返ってみても我が事ながら食い意地が張っている、食へのこだわり? がまぁまぁ強い

 

なにせ、現在進行形で調理中だし?

 

 

普段の食生活も思えば、育ち盛りの男子と同量食べてると思う

 

 

うん、そのエネルギーは一体何処へ行ってるんだか、低身長平たい胸族の僕の身体に贅肉がつかない不思議

 

 

「カナリアちゃんって、甘いもの好きよね?」

 

「大好きです、好き嫌いも無いですよ」

 

「そう、なら今日はオフだし、私に付き合って貰えるかしら?」

 

「構いませんが?」

 

 

突然の誘いに虚を突かれてしまったが、一旦煮込みの火を止め灰汁を全て取り除き、蓋をして取り扱い注意の貼り紙をして片付けを済ませる

 

 

15分程してデスクエリアへ移動すると紗夜と篁が楽し気に会話していた

 

 

「紗夜さん、お待たせしました。篁さん、キッチンの煮込みは今触らないで下さいね? まだ完成してないので」

 

 

「それほど待ってないわ」

 

 

「オッケー、鷹先輩が来ても触らせないから安心してね〜」

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

そんな訳で篁に煮込みの見守りをお願いして、僕は紗夜と共に事務所を後にする

 

 

「それで、どこに行くんです?」

 

「最近開店したばかりのカフェよ、ネットで人気になってて気になっていたの」

 

「そうなんですね?」

 

「ネット見るんだ〜みたいな表情ね? 今の世の中 情報社会なの、流行り廃れを敏感に感じ取りアンテナを張っていないと商機を逃してしまうわ。私が手掛けているのはステラ・アークだけじゃないもの」

 

 

「え?」

 

 

なんかさり気なく僕の思考を読み、とんでもない事を言わなかったか?

 

 

ステラ・アーク以外の事業も手掛けているのか? 高校生で? やっぱ凄いな紗夜は、素直に尊敬する

 

 

「ま、父や兄達に比べたら私が手掛けている物は小規模だけれどね?」

 

 

「は、はぁ・・・」

 

 

「ふふ、貴女には難しいかしら?」

 

 

紗夜は微笑み、僕を優しく抱きしめて頭を撫でてくる、安心する温もりと香りを感じる

 

 

彼女が満足するまで堪能する事にしよう

 

 

 

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