前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
僕と
「もう1回だ、今度は油断しねーぞ!」
「と、ユウキくん が申しておりますが?」
「次は瞬殺するなよ? 」
「そんな無茶苦茶な・・・」
「舐めんじゃねぇー!!」
先程は横薙ぎで回避されたからか袈裟斬りを放って来たので、最低限の動きで回避し、ユウキの懐へ入り 銃剣の峰で軽く彼の右前腕を撫でてあげる
その際、ちょっとしたイタズラ心で土・水属性で合成したインク擬きを生成して銃剣が触れた場所に付着する様にしておく、我ながらイジワルな気がする
「この、ちょこまか と!!」
「大剣は確かに強力な攻撃力をもたらしてくれる、でも しっかり扱い方を知らないと 今みたいに 大剣の長所が活かせなくなる、覚えておくと良いよ?」
「だぁぁあ、なんで当たらねーんだよ! 」
「いや、単純に単調な剣筋だし、剣速も遅いから・・・」
いつもの様に飛んで跳ねてギリギリ回避をしているとユウキが吠えて、文句を言って来たので、わざと距離を開ける為に飛び退き言うと 物凄く悔しそうな表情をする
うんうん、今の言葉で悔しそうに出来るなら ユウキは絶対に成長できる と僕は確信する、楽しみだ
「僕からアドバイスをするなら、そうだなぁ・・・うん、熱くなりすぎない様に、かな? 君は少し熱くなりやすい様だし」
「余計なお世話だ!! 」
僕がユウキへアドバイスをすると 彼は一呼吸 吸い、轟と魔力の放出量と質が跳ね上がり、一気に僕へ接近してきたので銃剣を逆手に持ち半身で上段から振り下ろされた一撃を受け流すが、大剣で刀身が髪を団子にしているリボンに触れ切れてしまった様で団子が解けて、髪飾りが露出してしまう
「ありゃ? リボンが切れちゃったか・・・」
「お、おお、お前・・・その髪飾り・・・」
「髪飾りがなんだい? ユウキくん?」
「お前、いや 貴女は 0期生のカナリアさん?! 」
「あちゃー やっぱりバレちゃったかー」
「ま、この辺りが潮時か」
髪飾りを視認してからユウキはワタワタと挙動不審になり僕を指差して、微振動をして声が震えている、なんか可愛いな この子
そんな事を考えつつ、改めてユウキを上から下まで しっかりと観察する
中性的で黒髪で少し髪が長め、眼は蒼、健康的に日焼けをしていて Tシャツとハーフパンツを履いていて、インクの線塗れ・・・まぁ僕が原因なんだけども
「カナリア、マスク外して良いぞ?」
「分かったよ 鷹ちゃん」
僕は 鷹樹の指示で いつもの聖女フォームに換装すると、2期生が騒めく
「それでは改めまして、ステラ・アーク0期生 カナリアです。以後 お見知り置きを」
「か、カナリアさん、オレ カナリアさんに憧れてステラ・アークに応募したんです!!」
「そうなんだ、ありがとう?」
先程まで小学生特有の生意気さがあったユウキが、眼をキラキラさせて少々興奮した様子で僕の方へよって来て言ったので、お礼を返す
なんと言うか、この子 は少し犬っぽい 気がする 芝犬的な
「僕が2期生へ紛れていた理由は、見た目に惑わされずに対処する事の大切さ を知って欲しかったからです。たった1年ですが先輩の僕から貴方達へ送る経験からのアドバイスです、ダンジョンは何があるか分かりません 慢心する事で 取り返しの付かない事態になる事もあります」
「勘の鋭い奴は気付いていたのも居たみたいだし、まぁヨシとしよう」
「僕も鷹ちゃん同様、相談してくれたら可能な範囲で答えられる様に頑張ります、だから気軽に声かけて下さいね? 」
2期生に向けて、本心からのアドバイスを言う
僕は探索を楽しむ事を是としているから、先んじて情報収集を基本的にはしない、でも慢心をしたつもりは一切ない
それに ダンジョンで死んでもリスポーンはするけれど、痛いのは痛いからね