前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
外観は如何にも新装開店した真新しく、窓越しに見える店内は落ち着いた雰囲気を感じる内装だ
そんなこんなで入店した訳だが、満席らしく少し待ち時間が発生してしまったが、此処は気長に待つ事にしよう
「これは私の想定より早く混んでしまったわ」
「今日は休日ですし、そんな事もありますよ」
「貴女は優しいのね」
そう言い紗夜は僕へ本日2度目の抱擁をしてくる、やはり紗夜は僕の軽量コンパクトボディがお気に召した様だ
「カナリアちゃん、温いわねぇ」
「そうですか? 」
そういえば僕は少し平熱が高いんだっけ? その割に寒いの嫌いなんだけどね、うん
そんな身にもならない雑談をしていると席が空いた様で呼ばれたので入店し、席につく
「今日は私がお会計を持つから、好きな物を頼んで頂戴」
「え? 良いんですか?」
「構わないわ、貴女のチャンネルが想定以上に早く収益化したお陰で利益が出始めているのだから」
「そうなんですか?」
「そうなのよ」
本当にチャンネル登録者数とか視聴回数とか興味が無くて見て無いから謎だし、収益化されたと言われても還元率も知らないからイマイチ ピンと来ないので曖昧な返事を返すと、紗夜は苦笑して相槌を打つ
「鷹樹さんから聞いていたけれど、貴女 本当に数字を見ていない様ね?」
「見てませんね、僕の仕事はダンジョンで試作品を試し評価する事、配信については2の次ですし、数字の為に僕自身を偽るのは疲れるだけ、素の僕を見てくれる視聴者が増えなければコンテンツとして迷走しますから」
「・・・結構考えているのね」
僕の想いを紗夜に告げると彼女は少し驚いた表情をする、どうやら身を任せ過ぎた様だ、反省
いや、まぁ基本的には先の事は考えない質ではあるし、長い物には巻かれる主義だけどね?
「良い機会ですし言葉にしておきますけど、確かに僕は未来を深く考えない質ですし、長い物には巻かれる主義です。しかし僕は信用・信頼していない人に身を任せたりしませんよ? 貴女だから僕は身を任せているんです紗夜さん」
「カナリアちゃん・・・そう、ありがとう」
「どういたしまして?」
僕の言葉に紗夜は凄く嬉しそうな表情になり そういうが僕は返答に困ったので曖昧な返事を返しておく
それからメニューでデカデカと主張しているデラックスなパフェとホットココアを注文し、提供されたお冷で喉を潤しておく
満席の為か少々時間がかかり注文した僕のパフェとホットココア、紗夜のブラック無糖とシフォンケーキがやってきて、パフェが僕達の視線を奪う
「・・・大きいわね」
「これはデラックスですね」
紗夜はパフェのデラックスと言う名に恥じないパフェの立ち姿に軽く引いていて、僕は食べ応えがありそうだと思いワクワクする
「いただきます」
「カナリアちゃん、1人で大丈夫? 無理なら私も食べるから言って頂戴?」
「多分大丈夫ですが、もしもの時はお願いします。紗夜さん」
「えぇ、わかったわ」
デカさも豪華さもデラックスのパフェにスプーンを入れ食べ始めると、口に甘さが広がり幸せを感じる
あぁやはり甘味は良い、手軽に幸せを感じる事が出来る素晴らしい物だ
「美味しい?」
「とても美味しいです」
「そう、それなら誘った甲斐があるわ」
「ありがとうございます紗夜さん、一口どうぞ」
「え? え、えぇ・・・いただくわ」
幸せを噛み締めてパフェを食べる僕に微笑みながら聞いてきた紗夜に答え、感謝の意を込めて一口分をスプーンで掬い彼女へ差し出すと、少し戸惑った様子を見せた後、口に入れ食べる
うーん、少し馴れ馴れしかったかな? 反省
次は、もう少し仲良くなってからにしよう、そうしよう