前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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421. 第2次 学園祭

 

 

 

ガリューの働きで22層攻略が完了したので、いつもの様にセーブポイントを更新して配信を締めくくり終わらせて帰宅して、なんやかんやと過ごし、翌日からも学業に励み 9月も半ばの学力テストを乗り越え夏の暑さも和らぎ始め、一抹の不安を抱きながら 僕は今年も学園祭の日を迎えた

 

会場設営も含めて、僕は一切の関与をさせて貰えなかったのも不安に思う要素の1つだと思う

 

そんな心持ちで登校すると、僕は目を疑う光景を目の当たりにする事になった

 

 

「・・・これは?」

 

「やぁ、カナリア おはよう、どうかした?」

 

「おはようございます、ヘンリさん」

 

 

荷物を全てマジックポーチへ入れてきたので手ぶら状態で教室に入り固まる僕に気付いたらしい、クラスメイトと談笑していたヘンリが挨拶をしてきたので返す

 

 

「あの・・・これは?」

 

「公式販売のカナリアの初シングルCD」

 

「こちらは?」

 

「公式販売のカナリアの写真集」

 

「では、これは?」

 

「公式販売のカナリア デフォルメ アクスタ」

 

「では何故、販売用の長机の7割を占めているので?」

 

「彼等・彼女等が本気を出したから、かな?」

 

 

僕の質問にヘンリは淡々と答えてくれる、うん 変に誤魔化されるよりは良いのかも知れないけど、これは現実逃避が出来ない

 

うーん、そろそろ キレた方が皆んなの為になるんじゃないだろうか?

 

某夏・冬の年2回あるウス=異本等が販売される祭の様に長机の上に並ぶ物品の数々を見つめ、クラスメイトの本気をみくびっていた事を後悔する

 

と言うか、よくもまぁ僕に知られずに物品を注文・納品出来た物だと少し感心し、2学期が始まってからヘンリが妙に 忙しそうに事務スタッフと打ち合わせ?をしていた事を思い出す

 

 

「あの、ヘンリさん? もしかして発注・納品を担当しました?」

 

「うん、じゃないと カナリアに計画が露見してしまうからね」

 

「え、そろそろキレ散らかした方が良いですか?」

 

「急に どうしたのカナリア」

 

「お気になさらず」

 

 

何か察してしまった僕がヘンリへ質問をすると、ドヤ顔ダブルピースで答えてくれたので、スンとなり言うとヘンリが少し心配そうな表情になり、僕の頭を撫で始める

 

 

「ありゃ思い切った配分だな」

 

「兄貴、少しは遠慮しろよ、アンタは ただでさえデカいんだから」

 

「言われなくても分かってるって、雀晴(すばる)は細けーんだよ」

 

「俺が細かいんじゃなくで、アンタが大雑把なだけだよ」

 

 

見慣れたガチムチの長男と今年は通常の服装をしている雀晴が教室に入ってくるなり軽く口喧嘩を始める

 

いや、この2人にとっては口喧嘩にもならない軽口の応酬か、なんやかんや 仲良いしね、僕達兄妹

 

 

「鷹ちゃん と 雀晴ちゃん? なんで此処に?」

 

「なんだっけ、用心棒?」

 

「ギルドに依頼が来てたからな、今年も俺に話が回ってきたって奴、兄貴は ほら 見た目からして強そうだろ?」

 

「そうだね?」

 

 

鷹樹(たかき)と雀晴の説明を聞いて、そういえば去年もクラスメイトが用心棒を用意していた事を思い出し、雀晴の言葉に同意して頷いておく

 

僕からすると、もう見慣れてしまっていて鷹樹が強そうに見えるかイマイチ分からないので曖昧な返事を返さざる得ない

 

見える・見えない は別にして、鷹樹は強いのは間違い無いから良いか

 

むしろ、雀晴が強そうには見えない方が問題な気もする、まぁ普通に魔法を使えるし、母により戦闘技能を仕込まれているから 純日本人の魔力非保有者相手に遅れをとる事は、ほぼ無い

 

それこそ、ヴァンツァー以下の装備なら負けないだろう

 

とはいえ、そんな奴が日本で闊歩出来る訳がないのだけどね?

 

ヴァンツァーなんて危険物は、それはそれは厳重に管理・保管されている

 

理屈は知らないけど、何処に何機あって 誰が搭乗し、何時間 搭乗しているか、弾薬等の消費率などなど 全てHQや管理機構に筒抜けらしい

 

下手に鹵獲しようとしたら、自爆するとかしないとか

 

 

 

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