前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ヘンリの言葉により何とも言えない気持ちになっていると、音も無く人混みの中から現れたケイネがグンジョウを羽交締めにして人混みへと消えていく
ケイネがバチバチにキレている表情をしていたけど、グンジョウの『おわぁぁ』と気の抜けた悲鳴?のギャップが凄すぎて風邪をひきそうだ・・・まぁ風邪引いた事ないけど
なんやかんや とグンジョウが回収された事で1人になったヘンリだが、当番の時間が迫っていたらしく、解散して僕は
それから去年の様な救急車が来訪する様なトラブルも無く学園祭の全日程が無事に終了し、盛大なお祭り騒ぎが終わりを告げ 数日が経過した所謂 平日の放課後、僕は 思い付きで食材を購入後にステラ・アークへと出頭し、若宮ギルドのエントランスでユウキと遭遇する
「あ、ユウキくん・・・ん?」
「カナリアさん こんにちは、どうしました?」
「いやぁ君の制服姿は初めて見たからさ? うん」
「あぁ いつもは着替えてから事務所に行きますからね、今日は掃除当番だだったんで手間がおしくて」
「なるほど なるほど、ユウキくん は
「はい」
たまたまエントランスで遭遇したユウキと共に他愛ない雑談をしながら話す
ユウキが斑鳩初等部生だった事も知らなかったしね? あと制服姿を見て驚いてしまったのは言うまでもない、何故なら
「ユウキくん、失礼な質問だと思うけれど許して欲しい、君って・・・そう言う趣味の子? それとも・・・」
「ん? そう言う趣味って? オレは難しい事は苦手ですし分からないですよ、カナリアさん」
「そっか、ごめんね? ユウキくん」
明らかにユウキはスカート、つまり女子制服を身に纏っていたからだ
確かに中性的とはいえ、髪も肩に掛かる程度には長いし よくよく見たら骨格も女の子に見える、あと僕より背が高いし
「ん〜・・・あぁそう言う事ですか、オレは女ですよカナリアさん」
「うん、そうだよね? ごめんねユウキくん、僕 君の事 男の子だと思っていたよ」
「そうみたいですね?」
ユウキは だいぶ賢い様で、僕の質問の意味を察して答えてくれたので、一旦 謝罪しておく すまない 本当すまないユウキ
「オレん家 キョウダイが多くて兄貴が3人、弟が2人居て男兄弟に囲まれて育ったもんで、こんな感じになってしまって」
「なるほど?」
「カナリアさんの両親は カナリアさんを猫可愛がりするタイプみたいですが、ウチの親はなんつーか 肝っ玉カーチャン型の自由放牧なんですよ」
「あー まぁ確かに、僕は割と猫可愛がりされてるね、うん」
僕の謝罪を聞いて特に何も気にしていない様子でカラカラと笑うユウキに返事を返しておくが、何というかユウキは良い子だと確信する
それはそれとして、ユウキが斑鳩初等部生と言う事は ユウキも社長令嬢の可能性が高いと言う事だ
僕みたいな邪な理由で小学校から学費の高い学校へ通う訳が無いからね、うん
そんな雑談をしながらステラ・アークの事務所へ入り更衣室でロッカーに荷物を収納して
「ユウキくん、これから撮影? 」
「はい、5層でレベル上げを兼ねた攻略をする予定です」
「そっか、頑張ってね? 」
「ありがとうございます、カナリアさんは?」
「僕は調理室で撮影をしようと思ってるよ、君が帰ってくる頃には・・・終わってたら良いね?」
「何を作る気ですか? 」
「それは秘密だよ、ユウキくん」
ローレライを展開し聖女フォームになり長くなり過ぎた髪を結い直しながらユウキへ尋ねると、彼女は着替えながら答えてくれた後、僕の言葉に訝しんで聞き返して来たので、微笑み誤魔化す
撮影内容だし、せっかくだからユウキにも振る舞おうと思いついたので、完成した後に見せて反応をみた方が面白いと思ったからね、うん
楽しみだなぁ