前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな雑談をしながら数分進み、違和感を感じ
「モンスターの反応が無さ過ぎますね」
「そうね、20層より先の接敵率を考えると、おかしいわ」
「うむ・・・なにかある予感がするし、斥候を出して見るか」
【こんな普通に会話していて寄って来ないのは変だしね】
【20層以降だと、もう1戦交えてて然りだもんな】
【ワカモ氏は優秀だなぁ】
【結構前・・・そう、黒甲冑戦の時にもしていたっけ】
【つまり新しい仲間が増える可能性も微レ存?】
23層入り口から結構な距離を雑談しながら歩いているので、転移門周りの安全地帯を超えている筈なのだが、反響定位に影も形もない事が不可解すぎて呟くと、
普段は配信の事を考えて撮れ高を減らさない様にポーターに専念してくれているので、ワカモが自主的に動き出すのは本当に珍しい
この違和感は、それだけ面倒事の可能性が有ると言う事なのかも知れない
「ひとまず半径200m範囲にモンスターが居ない事を除けば異変はない様だ」
「なら攻略を進めよう、ワカモは斥候に偵察を継続して貰って?」
「承知した」
「何か忘れている様な・・・」
【おー流石はワカモ氏、優秀やね】
【この短時間で半径200m範囲の偵察を終わらせたのか】
【カナリアちゃんの指揮能力も上がったねぇ】
【なんかヘンリ姫が不穏な事を言ってるんだが?w】
ワカモの斥候から情報が上がってくるのを待っていて立ち止まっていたので再び歩き出し道を進む、やはり市街地・住宅地で入り組んでいたり見通しの悪い場所が多々あって反響定位が無ければ角待ちモンスターとの不意遭遇がありそうだ
そんな身にもならない事を考えていると反響定位に極々小さな反応を感知し瞬きの時間で僕の脇腹に真横から着弾して、衝撃で軽量コンパクトボディ故に派手に倒れてしまう
「スナイパー!!」
「狙撃手か、なるほど 上手いな」
「痛てて・・・これはワザとだな? CEO 壁から出ない様に 」
「でも、貴女撃たれてるのよ?」
「CEO、狙撃手が急所を狙わない理由は、
【とうとう出て来たか、スナイパー】
【脇腹撃たれてるのに割と余裕がありそうだなぁカナリアちゃん】
【身体は微動だにしないで喋るの凄い】
【普段冷静沈着なCEOが取り乱すのも理解できる】
周囲200m範囲にモンスターが居ないと油断して無警戒にT字路を渡ってしまった所を真横から脇腹をズドンされてしまった、大失態である
ローレライの防御力が無ければ肝臓を撃ち抜かれてジワジワと死ぬところだった、衝撃と多少のダメージで済んで本当に良かった
そう言う訳で両サイドの壁に陣取る様に退避した4人にスナイパーの存在を知らせて、僕は致命傷で動けない死んだフリをして対策を考える
半径200mより外側で狙撃する事が出来る位置を考えると・・・
「狙撃可能な角度とかを考えると、タワマンかな? 200mちょっと先っぽいし」
「そうなるな、そうなるとロケット弾では精密なカウンターは難しいかも知れんな」
「軽迫撃砲もないしね?」
「地図を見てるけれど、タワマンへ至る道は全て狙撃が可能みたいね」
「スナイパーが1体とは限りませんからね? いる筈のモンスターが居ない訳ですし・・・ヘンリさん、50m後方にある民家駐車場に車があるか確認してもらえますか? 可能なら車種も」
「おっけー」
【距離が距離だからチカラこそパワーが使えないのか】
【なにかカナリアちゃんが思い付いたみたいやな】
【まさか車爆弾?】
【お? とうとうか?w】
此処が23層である以上は、攻略法が存在するので僕なりの攻略法を考えヘンリへ お使いを頼む
僕の思惑が刺されば、作戦は成功する筈だ 多分 めいびー