前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
その後はズルい私も とニナからハジメ、ムツキと代わる代わる抱き上げられた後に、去年も立ち寄ったカフェで甘いカフェラテを飲んだ後 ゾロゾロと移動して金属探知機のゲートを潜り待合ロビーへ侵入する
それから搭乗時間まで少し猶予があったのでメンバーに声を掛けてから用を足しに行って戻ってくると、4人が再びくじ引き大会をしていたのが見えたが、見なかった事にしておく
そんな4人を見ない様にしつつ備え付けのテレビに流れている天気予報を眺める
「曇り ときどき 雨、か・・・時差もあるし、着く頃には昼ぐらいだから あまり関係ないかな?」
「確かに、今から搭乗すれば雨回避出来るかもね」
「勝ったみたいですね」
「勝利」
日本とリューネの時差と搭乗時間の計算が面倒だけど、ザックリ到着時間が昼頃になると予想し、天気予報の雨模様を回避出来たらいいなー と思い呟くと、ご満悦のヘンリが僕の横に立って言って来たので、確認すると ドヤ顔でコロンビアをして勝利を強調し、軽く振り返って残り3名を伺うと 見るからに肩を落としていた、そんなに落ち込む事なんだろうか?
アレかな? 修学旅行という特別感増し増しのイベントだからかな?
そんな事を考察していると搭乗開始の時間になったのでグループ毎に並び、先生の指示に従い航空機に乗り込む
窓側の2人掛けの席と内側 3人掛けの席が有ったので、なんとなく窓側席の窓側に座ると、ニッコニコのヘンリが意気揚々と僕の隣に座り、他3人は未だ 少し悔しそうにしている
そうこうしてる内に離陸の時間になり、相変わらず付けるのに苦労するシートベルトをどうにか装着する、本当にコレだけは何回やっても慣れない
それから離陸特有の浮遊感を味わい、無事空港から飛び立つ事が出来た航空機は一路リューネへと飛翔する
「此処からが長いなぁ」
「本当に そうだね 約6時間ぐらい掛かるからね」
「短編映画が6本、長編映画が3本見れる時間ですね」
「カナリアらしい例えだね」
「そうですか?」
「うん」
僕個人的な基準になるが 短編映画は60分前後、長編映画が120前後か それ以上とキリよく考えると、そのぐらいの本数になる
まぁ連続視聴が出来るかは、その時々で変わるから絶対に見れるとは言えないけれど、あくまでも目安的には それぐらい見れる、多分
「便利な時代で、機内でスマホを使って各種サブスクも使えますからね、暇潰しは可能ですね」
「カナリアは 不便な時代を知らないはずだけどなー?」
「僕だってテレビぐらい見ますよ?」
「ふふ、そう言う事にしておくよカナリア」
「そう言う事にしておいてください」
僕の迂闊な言葉にヘンリが白々しい微笑みを浮かべて追及してきたので適当な誤魔化しを行うと、さらに微笑み そう言って来た
今更な事だけどヘンリは僕が転生者である事を理解している筈だ、何せ散々
まぁヘンリは口が軽い訳ではないから不用意に言って回る事は無いと思うし、それなりに信用している
そう言う訳で、この機会にヘンリへオススメの映画を布教する為にイヤホンの片割れを差し出して、身を寄せ合って映画の視聴をする為に映画を選ぶ
やはり初手は日本が誇る名作を見せるのが良いと思ったので、平成ゴジラを選択し
「ささ、ヘンリさん 僕のオススメです、見て下さい」
「強制イベントなんだね、わかったよ」
いつもはグイグイ行かない僕から圧を受けて戸惑うヘンリを他所に僕は再生を押して映画視聴を開始する
約1時間半の視聴でヘンリを どの程度虜に出来るか楽しみだ
それはそれとして、ゴジラは何回見ても良いなぁ アナログ感がクセになる
CGも悪くないけど、こういうジオラマやセットで撮影された物も味があってとても良い