前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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448. 第2次 修学旅行 ・2日目 2

 

 

カルガモの雛が親鴨に着いて行く様に司馬(しば)先生に続く生徒の後に続いて進み見学をする

 

流石は世界最先端の技術を研究・開発を続けている世界有数の大財閥の施設と思える程に規格外の広さをしていて、素人目にはサッパリの技術が横行している様に見える

 

 

「今、皆さんが見学している この区域はヴァンツァーの飛行ユニットを組み立てている場所です」

 

「飛行ユニットって事は、此処で複合エンジンが造られているのか・・・凄い」

 

「日本では採掘されない特殊金属で構成されているハイブリッド・エンジンだね」

 

「確かヴァンツァーは本体以外はブロック構造で整備がしやすいんだっけ?」

 

「そうそう」

 

 

案内人の説明を聞き 窓の向こう側に見える作業現場を見ながら、僕が呟くとヘンリが答え ハジメが続いたので肯定する

 

僕の父が教官を務めているヴァンツァーはリューネ産ではなくオーシア産だけど、元々の生産者は立花博士だから 元を正せば同じだし良しとしよう

 

ヴァンツァーはパワードスーツとして汎用性を発揮している、特に対地・対空モンスター戦においてチカラを発揮する様に出来ている

 

とはいえ万能では無い、体長が100mを超えるモンスターとの戦闘を単騎では行えないし、多少頑丈とはいえ魔法攻撃等の高火力を浴び続けると大破してしまう

 

 

「だからこそ、ヴァンツァーパイロットはエリートなんだよね」

 

「その通りだね」

 

ゾロゾロと進みヴァンツァーが組み立てられているラインが見える区域にやってきて呟くと、ヘンリが僕を撫でてくる

 

 

「ヴァンツァーのシュミレーター体験が出来る場所だから、希望者は順番に体験する様に、お花を摘みたい人は 私に言ってね〜」

 

「すみません、先生 少しお花を摘んできます」

 

「ぼく も」

 

「はいはーい、迷子にならない様にね」

 

 

案内人の先導でヴァンツァーのシュミレーターが10機以上並んでいる部屋?に辿り着き、司馬先生が号令をかけたので 少々尿意があった僕は いち早く司馬先生へ申告してシュミレーター室を後にトイレへ向かう、なんかヘンリも付いてきたけど、そう言う事もあるよね

 

シュミレーター室から少し離れた場所に休憩スペースとトイレを発見し、用を足してから出て カップ式自販機で甘さMAXのドリップコーヒーを購入する

 

 

「おや? カナリアちゃん、こんな所で会うとはね?」

 

「スイカさん? 本当に そうですね?」

 

「スイカ義兄様、なんで此処に・・・」

 

「ふふ、ちょっとね?」

 

 

僕に続いてドリップコーヒー 無糖ブラックを購入していたヘンリが、なんか訝しんで 作業着姿のスイカへと尋ねると何故かは分からないが、誤魔化す なんで?

 

 

「年に何回か こっそり視察を兼ねて変装して各施設を見て回っているんだ、今日は丁度 斑鳩(いかるが)から修学旅行生がくるって聞いていたし、従業員が張り切り過ぎないか心配でね?」

 

「そう」

 

「ユウカの件で君が気落ちしていないか心配だったけれど、元気そうで良かった」

 

「スイカ義兄様?」

 

「おっと、怒らないでよヘンリ、僕では怒った君を止める手段がないのだからさ」

 

「それなら、余計な事を言わずに去って?」

 

「ヘンリは手厳しいなぁ、ふふ 睨まれてしまったし、僕は退散させてもらうよ」

 

 

なんかヘンリが珍しく刺々しい声色で、相変わらず腹の底が見えないスイカへ釘?を刺して追い払う

 

夏休みに帰郷していた時期があったけど、その時に何かあった様だ ユウカ 君は何をしたんだ? それとも死んだ?

 

ワンチャン、ユウカが死んでしまった可能性はあるな、うん

 

立花家の監禁技術が強固であろうと、あのユウカが修学旅行とはいえ帰国したヘンリの前に現れないのは少々不自然な気もするし

 

ヘンリが気落ちしている、と言う理由も 纏わりつく鬱陶しさはあっても一応 幼馴染な訳だし、悲しみを感じている と説明できる

 

まぁユウカが、とんでもない事をした可能性も充分あるけどね?

 

 

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