前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
母の温もりを暫く堪能した後、母が僕から身体を離し
「そう、そうよ。使い魔を召喚してみるのはどうかしら?」
「使い魔?」
「えぇ、魔力や要求品を対価に契約しチカラを貸してくれるモノ達の事よ」
「なるほど」
母は、ウッカリしていたわ〜 みたいな表情をし僕に説明する、どうやらベルカでは一般的な事のようだ
その使い魔と契約する事が出来れば、ワンチャン パーティメンバー募集をする手間が省ける可能性があるかも知れない
「使い魔は魔法生物で、今私達の居る此の世界とは別の時空 または 世界に居るとされているの、例えば100人中97名が鳥獣で、2名が竜や龍、1名が人型精霊みたいな感じね」
「あの、竜と龍の違いが分からないのだけど?」
「竜は知性は多少あれど人語を解す事が出来ないドラゴンの事で、龍は人族を超える知性を持ち人語を解し人の姿を取ることも出来るドラゴンの事よ、だからダンジョンモンスター以外の龍とは事を荒立てない方が良いわね、彼等は基本的には温厚で寛容な性格だから、怒らせなければ大丈夫」
母の説明を聞き、その言葉の裏に透けて見えた『怒らせたら必死』をひしひしと感じ取る
「使い魔契約に必要な事は魔力の量や質、身体の強さではなく心の有り様、その者が如何に正しい道を歩んできたか、歩んで行こうとしているか、で決まるわ」
「心の有り様」
「貴女は自身を道具としか見てない人の下で働きたいとは思わないでしょう?」
「確かに」
母の説明に納得する、確かに そんな人の下では働きたくないし、信用出来ないししたくない
「私も資料でしか知らないのだけど、心根が腐っていた者が使い魔召喚に失敗して召喚獣が召喚されなかったり、凄くでかいカメムシみたいな召喚獣が召喚されたりした例もあるみたいね」
「う、うーん・・・多様性?」
召喚事故はともかく、凄くでかいカメムシは少し興味がある、どれぐらいデカかったんだろう? 2〜30㎝とかかな?
「さっき9割は鳥獣と言ったけれど、姿が鳥獣でも高位の召喚獣も数多くいるわ、代表的な子だと・・・フェンリルとかユニコーン とかペガサスとかかしら?」
「僕でも何となく聞いた事ある名前だね」
「そう? とはいえ、珍しい種族ではあるわね、かなりレアとするとトレントを召喚した子も居たわよ?」
「トレントって、動く木のモンスターの?」
「えぇ、そのトレントよ」
「はぇ〜」
召喚主の人は木にまつわる魔法とかが得意だったのかな? 例えば土と水と光の属性に適性を持っていたとか
「どう? 使い魔召喚してみない? カナリア」
「そうだね、やってみようかな? あ、でも1度
「それもそうね、使い魔召喚用の魔法陣の準備もあるし、今日すぐすぐは無理ね」
「そっか、わかった」
紗夜に相談したら十中八九 撮影しよう、みたいな流れになると思うし、若宮ギルドで魔武器生成に続き、使い魔契約が出来る様になるだろう
「ねぇ お母さん、魔武器生成に来る人はどう?」
「魔武器生成? そうね、暫くは予約が埋まっている筈よ? それも県外からの予約で」
「県外からも来てるんだ、わざわざ」
「やはり魔武器のメリットが多少の出費より優っているからかしら? ありきたりの能力だけど筋力増強とか魔法攻撃強化とか、装備するだけで得られるバフだし、なにより耐久値をある程度無視出来るし?」
「あぁ、そうか、魔武器って壊れても休めば治るんだっけ?」
「そうね、修復期間は 損傷の度合いや保有魔力によってマチマチだけれど」
その事を差し引いても魔武器を生成し運用する事はメリットだ、まぁそれも人それぞれのスタイルによるかもだけれど
そういえばローレライって防御力あるのかな? 普通に肌触りの良い服だけど・・・試すのは流石に勇気が居るなぁ