前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

453 / 875
453. 第2次 修学旅行 ・3日目 2

 

 

ヘンリのドヤ顔を浴びつつバスに揺られる事、更に1時間程で王都外縁部へ到達し、バスから降りる

 

冬休みの時とは違う景色に、こんなに違う物なんだな と思い

 

 

「王都東側って、こうなっているんだなぁ」

 

「カナリアは2回共 西側からだったもんね」

 

「そうですね」

 

 

西側は観光客向けの整備がされている印象を受け、東側は割と文化財保護的な雰囲気を感じ、呟くとヘンリに聞かれていた様で そんな事を言われる

 

そんな感じでメンバーと合流し集結していると

 

 

「それじゃぁグループ毎に集結したかな? 班長は入場券を貰いにきてね〜」

 

「それじゃ行ってくる」

 

「いってらっしゃい」

 

「よろしく〜」

 

「いってら」

 

「ん」

 

 

司馬(しば)先生の呼び声にハジメが反応し、颯爽と班長として仕事へと向かうので、労い?の言葉を送る

 

 

「貰ってきたよ〜」

 

「ありがとうハジメちゃん」

 

「ハジメちゃん、おつ〜」

 

「感謝」

 

「ん」

 

 

数分経たずにハジメが入場券を持って戻ってきたので迎え、例に漏れず大名行列と化している列に混ざり美術館 兼 資料館に入館する

 

 

「これがリューネの絵画か〜」

 

「これは第1次統合騒乱で破損したのを、修復員が地道に修復した物だね? あっちはレプリカ」

 

「へぇ〜」

 

美術館(ここ)にある と言う事なら歴史的に価値のある美術品なのだろう と思いつつ厳重に防護ケース?に入っている絵画を見ていると、ヘンリが軽く解説をしてくれる

 

やはりリューネの姫として自国の歴史的価値のある物に ついての教育がされているのかも知れない、無知の僕には助かるし メンバーも そうなのかー と頷いている

 

そんな感じでヘンリによる解説を聞きながら回っていくと、妙に禍々しい武具の群れが展示されてる一角へ到達し

 

 

「禍々しい〜」

 

「ザ・悪の武器って感じだね」

 

「武器だけじゃなく、アクセサリーと本もあるよ?」

 

「防具も」

 

「これ等は魔王の遺物と呼ばれる、魔王を撃ち倒した証だよ」

 

 

小並感な感想を言う僕に続きメンバーが好き好きに感想を言うとヘンリが口を開き説明をしてくれる

 

説明してくれたのだが、僕は疑問を抱く 何故なら現在 魔王の遺物を集中封印して管理しているのはケイネ先生の筈だからだ

 

いや落ち着け僕、なにも本物を展示しているとはヘンリは言っていないじゃないか、普通に考えればレプリカが展示されている、そうに決まっているし、仮に本物だったら僕のクラスが反応している筈、だから大丈夫だ 多分

 

 

「安心してカナリア、此処にあるのはレプリカだから、因みに 建前では厳重な封印が施された本物って事になってるけどね?」

 

「欺瞞情報ですか? 」

 

「そうだね」

 

 

魔王の遺物の所在を知っている僕に耳打ちで教えてくれるヘンリに聞くと、ヘンリは僕に分かる程度で頷き返してくる

 

ケイネ先生ならば、大抵の事は脅威にならないだろうけど、万が一 と言う事もあるし 敢えて欺瞞情報を発信してリスク分散を図っているのだろう

 

今は良いかも知れないけれど、未来では良からぬ事を考える人も出てくるかも知れないしね?

 

 

「あっちにレプリカに触れる体験コーナーがあるよ」

 

「体験コーナーまであるのかぁ」

 

「芸が細かいね」

 

「確かに」

 

「レプリカとはいえ、そう言うのに触る機会が少ないからワクワクする」

 

 

ヘンリの言葉に僕とヘンリを除く3名が、ワクワクした表情で体験コーナーへと進んでいく

 

確かに、僕は ほぼ毎日 武器に触れているし 囲まれているから 目新しさは感じていないけれど、探索者ではない ハジメ・ニナ・ムツキは武具に触れる機会が殆ど無いから、ワクワクする気持ちも分かるし 去年 カートリッジ式デバイスを触っていた時も、キャッキャしていたのを思い出した

 

そんな後方腕組み保護者面をヘンリと共にしながら3人について行き、同級生が群がっている体験コーナーへと到達する

 

まぁこうなってる予感は少なからずしていたよ、うん

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。