前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ヘンリのドヤ顔を浴びつつバスに揺られる事、更に1時間程で王都外縁部へ到達し、バスから降りる
冬休みの時とは違う景色に、こんなに違う物なんだな と思い
「王都東側って、こうなっているんだなぁ」
「カナリアは2回共 西側からだったもんね」
「そうですね」
西側は観光客向けの整備がされている印象を受け、東側は割と文化財保護的な雰囲気を感じ、呟くとヘンリに聞かれていた様で そんな事を言われる
そんな感じでメンバーと合流し集結していると
「それじゃぁグループ毎に集結したかな? 班長は入場券を貰いにきてね〜」
「それじゃ行ってくる」
「いってらっしゃい」
「よろしく〜」
「いってら」
「ん」
「貰ってきたよ〜」
「ありがとうハジメちゃん」
「ハジメちゃん、おつ〜」
「感謝」
「ん」
数分経たずにハジメが入場券を持って戻ってきたので迎え、例に漏れず大名行列と化している列に混ざり美術館 兼 資料館に入館する
「これがリューネの絵画か〜」
「これは第1次統合騒乱で破損したのを、修復員が地道に修復した物だね? あっちはレプリカ」
「へぇ〜」
やはりリューネの姫として自国の歴史的価値のある物に ついての教育がされているのかも知れない、無知の僕には助かるし メンバーも そうなのかー と頷いている
そんな感じでヘンリによる解説を聞きながら回っていくと、妙に禍々しい武具の群れが展示されてる一角へ到達し
「禍々しい〜」
「ザ・悪の武器って感じだね」
「武器だけじゃなく、アクセサリーと本もあるよ?」
「防具も」
「これ等は魔王の遺物と呼ばれる、魔王を撃ち倒した証だよ」
小並感な感想を言う僕に続きメンバーが好き好きに感想を言うとヘンリが口を開き説明をしてくれる
説明してくれたのだが、僕は疑問を抱く 何故なら現在 魔王の遺物を集中封印して管理しているのはケイネ先生の筈だからだ
いや落ち着け僕、なにも本物を展示しているとはヘンリは言っていないじゃないか、普通に考えればレプリカが展示されている、そうに決まっているし、仮に本物だったら僕のクラスが反応している筈、だから大丈夫だ 多分
「安心してカナリア、此処にあるのはレプリカだから、因みに 建前では厳重な封印が施された本物って事になってるけどね?」
「欺瞞情報ですか? 」
「そうだね」
魔王の遺物の所在を知っている僕に耳打ちで教えてくれるヘンリに聞くと、ヘンリは僕に分かる程度で頷き返してくる
ケイネ先生ならば、大抵の事は脅威にならないだろうけど、万が一 と言う事もあるし 敢えて欺瞞情報を発信してリスク分散を図っているのだろう
今は良いかも知れないけれど、未来では良からぬ事を考える人も出てくるかも知れないしね?
「あっちにレプリカに触れる体験コーナーがあるよ」
「体験コーナーまであるのかぁ」
「芸が細かいね」
「確かに」
「レプリカとはいえ、そう言うのに触る機会が少ないからワクワクする」
ヘンリの言葉に僕とヘンリを除く3名が、ワクワクした表情で体験コーナーへと進んでいく
確かに、僕は ほぼ毎日 武器に触れているし 囲まれているから 目新しさは感じていないけれど、探索者ではない ハジメ・ニナ・ムツキは武具に触れる機会が殆ど無いから、ワクワクする気持ちも分かるし 去年 カートリッジ式デバイスを触っていた時も、キャッキャしていたのを思い出した
そんな後方腕組み保護者面をヘンリと共にしながら3人について行き、同級生が群がっている体験コーナーへと到達する
まぁこうなってる予感は少なからずしていたよ、うん