前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
体験コーナーに並ぶ魔王の遺物レプリカを見ると、何かが記された布?帯の様な物が巻かれていたりして、何気なしに周りを確認すると 柱と展示に 綺麗に隠蔽された魔法陣が敷設されている事に気付いた、これを施工した人は 相当の手練れだなぁ
「おぉ見た目より重い」
「こっちの剣も結構重いよ」
「弓は そんなに重くなけど、
「なかなかの重量、大口径ならではかな? マガジンは・・・ないか」
「うーん、1人だけ反応が違う」
順番が回って来たのでニナが斧、ハジメが剣、ムツキが弓を持って感想を言うなか、僕は銃を右手に持って いつも初めて触る時の様にガチャガチャと弄り詳細チェックを行ったり構えたりすると、ヘンリが何とも言えない表情をして言われてしまう
仕方ないじゃない? もう癖がついてしまっているから、ほぼ無意識にチェックしてるし
うん、僕は悪くない、何故なら僕は悪くないのだから
「ニナちゃん、斧 良い? 」
「うん、私は銃を」
僕は台に銃を置き、ニナへ声を掛けると彼女は了承して斧を台に置いたので、位置を入れ替わり 僕は斧を持ち上げ
「なるほど、両手斧だけあって結構な重量があるね? これなら大抵の魔物は一撃で始末できる」
「カナリアちゃん? 物騒な感想を言っている所 申し訳ないのだけど、さっき この銃を片手で構えてたよね? 凄く重いんだけど?!」
「え? そりゃぁニナちゃんには重いと思うよ? 僕は その約2倍の散弾銃を普段使いしてるから慣れてるし? 」
「え? 」
「え?」
斧を持ってみた感想を呟くと、ニナが何故か分からないが不思議そうな事を言って来たので、答えると何故か驚いた表情をする
あれ? 学園祭の時に僕が配信者カナリアってバラしたから、ニナも分かってる筈・・・アレ? 僕 もしかしてやらかした?
「カナリアちゃん、散弾銃って?」
「あれ? 学園祭の時に話さなかったっけ?」
「カナリアちゃん、カナリアちゃん、それゲロしたのシホとミコトちゃん、ニナちゃんはいなかったよ」
「あれ? そうだっけ? まぁ良いや、ニナちゃん耳を拝借」
「うん」
僕とニナのやり取りを見て台に剣を置いて、僕に耳打ちしてくるハジメに返すと無言で頷いたので、ニナに屈んで貰い
「実は僕がしているバイトなんだけど、配信者をしていて ステラ・アーク所属のカナリアなんだ」
「嗚呼カナリアちゃんの囁き声〜」
「ニナちゃん?」
「ごめんなさい、あまりに耳が幸せだったから」
耳打ちで囁くと恍惚とした表情で、そんな事を言ってきたので 名前を呼ぶとニナは謝罪をして素直に罪?を認める
「なるほど、カナリアちゃん が あの配信者カナリアなんだね? うーん・・・色々と溢れ出るパッションはあるけれど、此処だと周りに迷惑になるだろうから、ホテルについたら垂れ流す事にしようかな?」
「冷静な様で、少し荒ぶるパッションが漏れ出てる」
「ははは、楽しみにしておくよ ニナちゃん」
ニナの早口お気持ち表明を聞き、ヘンリが冷静なツッコミを入れていて、僕は とりあえず愛想笑いをして誤魔化しておく
なんというか、シホやミコトの様に物理的に詰め寄られる未来しか見えないのは、気のせいではないだろう
学園祭の時の様に、僕を守ってくれる長男も次男も三男もいないし、ヘンリに頼るべきなんだろうけど、ヘンリはニナの味方をする可能性が高い
ホテルに着くまでに何か作戦を考えなけれならないかも知れない?
修学旅行中だし、愛車に跨り逃走する事も出来ないから どうした物だろうか?
シホとミコトに詰められた時に脱した方法は・・・ダメだ、タイミングよく両親が登場したから有耶無耶になったんだった
これはどうにかこうにかニナを説得するしか無い、よし 真正面から受けて立つしか無いなら、ニナと腹を割って話すしかない、多分 メイビー