前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな一幕もあったが、リューネの近年史を展示する区画へ到達して
「近年史・・・大体 100年以内ぐらいの展示みたい?」
「なんだか、この辺りは小規模な小競り合いとかで済んでるけど、約60年ぐらい前から、小競り合いでは済まなくなってるね」
「確かに・・・」
「戦国時代って奴だね」
展示を見ながら ゆっくり進み呟くとヘンリを除くメンバーが感想を述べる、最初の30年ちょっとは隣国との小競り合いや大規模な魔物討伐が記録に残っている程度だが、それ以降は時代が大きく動き出す様子が見て取れる
そう、大体 ナズナが誕生する前後を起点にサンクロードに存在していたリューネを含む国々は大きな変容を迎えていく
「この辺りで戦争は一旦 終結してるね」
「その後 2〜3年して、学園入学に向けて?」
「へぇ〜 元々は専属護衛って書いてあったけど、そう言う流れなのか〜」
「これ、話を盛ってない? 事実?」
「残念ながら事実だよ、ムツキ」
ナズナが15歳ごろ、それまで小競り合いをしていた小国との停戦協定を樹立して、終戦協定を締結する為に学園への入学をズラし東奔西走をしていた様だ
王太子がする事かは甚だ疑問ではあるが、有能な者に仕事が集まりやすいのは、ある意味 自然の摂理と言わざる得ない、メイビー
そしてシャルロットとの出会い方も普通の出会い方では無かった
王暦506年の冬、別荘に一家で滞在中であった ある日の事、ナズナの弟であるハルトが偶発的な転移事故を起こし数㎞先の森中へ転移して迷子になった所を、偶然通りかかったシャルロットが保護して別荘まで送り届けた
当時3歳前後だったハルトにえらく気に入られ掴んだ服を離してもらえなくなり、なし崩しに別荘に招き入れられ食事を振る舞われている間にシャルロットがナズナの専属護衛へ就任する事が決定していた様だ
うん、普通は『いやいや、話を盛り過ぎ〜』と笑う所だが、実子であるヘンリ曰く事実らしいので、下手をすると下方修正されている可能性も否めない
「波乱過ぎない? なんか魔王が暴れてるんだけど」
「当時の許嫁が不倫旅行中に魔王の手でダイレクト火葬か・・・」
「これは・・・なんともコメントがし難い」
「南無 南無」
シャルロットが専属護衛に就任して6か月前後で魔王が出現し、村々を焼き文字通り地図から幾つもの村が消え、当時 ナズナの許嫁だった人も 視察という名目で不倫旅行へ行き、運悪く魔王にダイレクト火葬されてしまったらしい、なんなら名前すら記されて居ないので ナズナとの折り合いが悪かったのかもしれない、不倫旅行するぐらいの人だし
「魔王討伐後も本が書けそうなぐらい愉快な事が起こってたりするね、これが約60〜50年前の出来事で半分程度なんだよね」
「あるよ、ペンネーム 永遠網って人が 自称 最も事実に近い恋愛小説って触れ込み」
「は、はぁ・・・」
「なんか濃ゆいなぁ」
「真実は小説より奇なり?」
「そういう ことわざ? 格言もあったね」
僕の呟きを拾ったヘンリから実践した人の話を聞いて、そんな返事しか返せなくて、本当にボキャ貧が否めない
イオン様、気が向いたらで良いので授けてくださいませんか? え? 上司がボキャ貧だから無理かな? そうですか、諦めます
なんか祈ったらイオン様と交信できた気がして、やんわり断られた気がするので、神頼みせずに自力でボキャブラリーを増やして行こうと思う
それはそれとして永遠網か、なんか 何処かで名前を見た事がある気がする様な?
あぁアレだ、ルトル監督が シャルロットとナズナのラブコメ?映画を作った時に シナリオ監修として協力していた筈
なんでもリューネでは人気作家? の1人だとか何とか言っていた、多分
映画自体は、ラブコメ?の筈だけどアクションシーンがソコソコ多くて、なかなか面白かった記憶がある