前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
母からの教導とありがたい教えを受けた日の夜、
今の所、基本的に徒歩での移動だけど、そろそろ移動法を考えても良いかも知れない
そんな事を道中に何となくボヤっと考えつつ若宮ギルドへ歩き事務所へ入ると、紗夜は既に社長デスクで優雅にコーヒーを飲んでいた、速いな
「ん、来たわね。さぁ企画会議を始めましょう、渚が準備してくれているわ」
「はい」
紗夜は そう言いコーヒーカップ片手にミーティングエリアへ移動していくので、僕もついてゆきマックスコーヒーの缶が置いてある席に座る
「鷹先輩は撮影に出てるから、今日は3人だから企画会議は3人だよ カナリアちゃん」
「分かりました、
「それじゃぁ始めましょうか、まずは昨夜カナリアちゃんが連絡してくれた件から」
アレ?ウチの長男居ないな? と思っていた僕を見て気付いた篁が説明をしてくれたので理解した事を伝えると、紗夜に昨夜連絡した件を話す様に促される
「昨日、紆余曲折あり母に今後探索者としてダンジョンへ潜る為に必要な事を教えて貰う中で、急では無いが必須の事と使い魔について教えて貰いました、そしてお伺いしたいのは使い魔の方です」
「使い魔?」
「えー使い魔・・・使い魔召喚用の魔法陣を使用し、数多存在する魔法生物を召喚して契約する儀式、契約方法は様々、と」
僕の言葉に紗夜はハテナを浮かべ、篁は手早くタブレットPCを操作し使い魔召喚について調べて情報を話す、やっぱり仕事できるな この人
「使い魔召喚をする事で、この先の課題になるだろう、聖女の攻撃系魔法習得のマイナス補正による火力を上げにくい事を緩和出来る可能性があります」
「なるほど、確かにそうね・・・聖女のマイナス補正の件は、私も対策を検討していた所なの、魔武器がトレンチガンである以上は火力は一定だろうと仮定していたわ」
「使う弾薬ショットシェルですからね、トレンチガン」
紗夜もダンジョン攻略や配信をしていく上で火力の伸び悩みは懸念していた様で、コーヒーカップを置き腕組みをして言う
実は僕も懸念事項が有って、それは無機物系のダンジョンモンスターに聖水・岩塩が効果有るか否か、と言う事だ
有機物系、つまり生物系のダンジョンモンスターには血が通っているから毒の様に作用してモンスターを死に至らしめる、と仮説を立てているのだけど、正直無機物系のモンスターで検証してないから確証を得れていない
ちなみに幽体・アンデット系には難なく撃破出来る筈なので今回は除外している
まぁそれは今考えても仕方ないから使い魔召喚の事に集中しておこう
「僕としては使い魔召喚を行うつもりなのですが、撮影しますか?」
「ん〜・・・そうね、使い魔召喚をすると いずれは配信に使い魔が映るでしょうから秘匿する意味はない、ならば最初からコンテンツとして大々的に見せた方が今後の活動の妨げにはならない・・・筈」
「なら私がまた準備をすれば?」
「あ、今回は母が準備してくれるそうなので、篁さんの手を煩わせるのはカメラの配置だと思います」
「りょーかい」
「うん、撮影しましょう。
「仰せのままに」
色々な懸念事項やメリット・デメリットを考え紗夜は言い、篁が反応したので母に言われた事を彼女に伝えると、紗夜が篁に指示を出す
「次、もう数日で約1週間の連休になるわ。その連休を使って何か企画をする予定だけど、カナリアちゃんは希望あるかしら?」
「ゴールデンウィーク企画ですか・・・ダンジョンキャンプ、とか?」
「・・・前代未聞の企画ね、ダンジョンでキャンプするなんて」
素人に産毛の生えた程度の僕が思い付いた事を呟くと、紗夜は戦慄した表情をして言う
いやぁだって1層ぐらいなら僕でも大丈夫かなぁ?って思っちゃったし