前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
なんやかんやと慌ただしく濃ゆい修学旅行を過ごして帰国後、なんかオーバーリアクションなニナを何とか宥めて 解散しヘンリはマリアに拉致(笑)されてしまったので、僕1人で約1週間ぶりにステラ・アークへとやってきた僕に
「あぁそういえば今日が帰国日だったね? おかえりカナリア」
「ただいま
「
「引き継ぎ? なに?」
相変わらずモテそうな優男の三男に出迎えられつつ、お土産に買ってきた折り菓子を開封して休憩スペースに置いて書き置きを添付する
この言い回しは兄としてではなく、マネージャーとしての引き継ぎだろうと判断して聞き返す
「とあるイベントに参加しないか? と言うオファーが来ていてね、君の意向を聞いておかないと」
「ふぅん、どんなイベント?」
休憩スペースのドリンクサーバーから緑茶を2つ注いだ後に、片方を三鶴に渡して適当に空いてる椅子に座り尋ねる
「聖導教会 日本支部からのオファーで、広報活動の一環で変わり種のイベントをするみたいだよ? 」
「なるほど、聖導教会かぁ」
緑茶で喉を潤し三鶴の説明を聞き呟く
聖導教会からの依頼であれば不思議な事はない、何せ主神であるイオン様を始めとした上層部がカナリアちゃんねる の視聴者な訳だからね?
僕も潜在的聖導教会信徒として視聴者に認識されているだろうし、チャンネル登録者数3桁万人の配信者をゲストとして招待するのは、特に問題もないだろう
「その広報活動? は何をするの?」
「色々催しをするみたい、何故かは不明だけれど
「なにゆえ流鏑馬?」
「さぁ? 派手だから?」
「・・・確かに派手って言えば派手、かな?」
なんというか、企画した人は相当疲れていそうな気がする
いや まぁ、確かに聖導教会は戒律が緩いと思うし、僕の知る限りは禁忌食品とか無い
そもそも現役戦闘民族が崇拝している宗教な訳だしね?
それに元々 信徒を積極的に増やそうとも思っていなさそうな上に、他宗教を軽んじたり 撲滅しよう何て考えてる訳でもない、懐の深い? 広い? 宗教なので、今回も目的は地域活性とか そんな感じだろう
とはいえ、なぜ流鏑馬かは気になるけど、うん
「その他 有象無象と違って身元がしっかりしてるから、カナリアの意思に任せるって紗夜さんが」
「なんか面白そうだから、受けてみようかな?」
「そっか、分かった先方にはオファーを受ける方向でいる旨を伝えておくね?」
「うん、よろしく」
三鶴が身元がしっかりしてるって言うって事は、本物の聖導教会 日本支部からの依頼なのだろう と判断して、重要な事を聞いていない事に気づく
「三鶴ちゃん、そのイベントは いつするの? 」
「12月に入ってからだね、
「それは良かった、あと僕は何をすれば良いのかな?」
「えーっと・・・候補が幾つかあって、トークショー・ライブ・流鏑馬・握手会? とか 色々あるね」
「最初の3つは理解出来るけど、なに? 握手会って」
「いやでも提案書に書いてあるからさ?」
どこからともなくファイルを取り出して中身を確認し言う三鶴に、ツッコミを入れると 僕にファイルを開き中身の書類を見せてくる
そこには三鶴が言う通り、候補に握手会が記されている、何故だ?
「握手会より、ほら このグッズ販売とかで良くない?」
「いやぁそれを僕に抗議されてもね? 困ると言うか なんというか」
「クライアントと僕を折衝するのもマネージャーの三鶴ちゃんの仕事じゃ?」
「おや? 気付かれてしまった様だね? カナリアも賢くなったなぁ」
なんか微笑んで誤魔化そうとした三鶴に言うと、彼は 僕の頭を撫でながら言う
やはりハードルが低いし、誤魔化そうとしてるな、うん