前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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462. 講演会

 

 

自分の進路に ついて考える様になって少し経ち、12月に突入して冬の到来を肌で感じ始めた今日この頃、考古学界隈で有名人の教授が日本の学生向けに講演会を開くらしく、厳正なる抽選の結果 僕達のクラスが当選して、マイクロバスに乗せられて会場へと到着する

 

 

「この辺りでは1番 大きい市民体育館か、一体 何人を呼び入れるのやら」

 

「この規模だと、4〜500人は軽く集めてると思うよ」

 

「なるほど」

 

マイクロバスを降りて市民体育館を見上げて呟くと、ヘンリが僕の隣に立って答えてくれたので、相槌を打つ

 

ヘンリの言う通り、4〜500人以上の規模らしく 僕達以外の学校の生徒であろう 人達の姿が見える

 

制服から判断するに、僕が滑り止め で受験した冨堂(ふどう)比嘉町(ひがまち)第2 の2校からも生徒が招待されている様だ

 

 

「カナ・・・リアちゃん? カナリアちゃんだ!」

 

「ん? あぁミクちゃん、久しぶりだね」

 

「カナリアちゃん!!」

 

「はい、カナリアです」

 

 

そこそこ大きい声で名前を呼ばれたので振り返ると、中学生時代のクラスメイトの1人であるミクがワナワナと身震い?して立っていて、声をかけると突撃してきて僕を抱き上げ、鳩尾あたりに頭を擦りつけ始める 猫かな?

 

 

「カナリア、救助いる?」

 

「大丈夫ですよ、この娘は元クラスメイトですから」

 

「そう、なら いつもと同じだね」

 

「そうですね」

 

 

僕が猫吸い?されているのを見ていたヘンリに尋ねられたので答えると、そんな事を言われてしまう

 

確かに日常的に陥っている状況だから否定できない

 

僕を吸っているミクは、僕と進学先が 当時候補だった3つの中のどれとも被らなかった同級生の1人で、中学卒業式の時に人一倍 泣いて悲しんでいた娘だったりする

 

それから時間ギリギリまで吸われ、どうにか解放してもらい僕達のクラスに割り振られた席へ着席して数分で講演会開始のアナウンスが入り、舞台袖から見覚えのあるピンク髪の美少女が手を振りながら出てきて演壇まで歩み

 

 

「日本の学生諸君こんにちは、今日諸君はあたしの講演会に参加する尊い犠牲者となった訳だけど、興味無い人には 結構つまらないかも知れない、そこは許してね?」

 

 

なんか、真面目な雰囲気で ふざけた事を言い出して 少し気が抜けてしまうが、彼女は中々分かっている様だ

 

 

「では始めて行こうか あたしは カナメ トウカ、知っている人は知っていると思うけれど、普段はリューネで遺跡発掘や調査、出土品の保存・修復・修繕・解析をしているよ」

 

「高校生風でなければ、もっと話がすんなり入ってきそうなんだけどなぁ」

 

「トーカ先生は自由人だから、気にしたら負けだよカナリア」

 

「確かに そうかも知れませんね」

 

 

やはり自称永遠の18歳とはいえ実年齢は良い大人であるトウカは、壇上から 至ってマトモな自己紹介と説明をする

 

しかし、服装が最近のマイブームであるらしい女子高校生風であるため、すんなりと頭に入ってくるのを拒んでいる状態に陥ってしまう

 

 

「それじゃ、リューネ トリスタン領 東部地域から出土した遺跡について話していこうかな、今回 説明する遺跡は あたしが まだ駆け出しの頃に発見した地下遺跡で、入り口へ到達する事が大変だった」

 

 

トウカは僕達学生を一瞥してから指をパチンと鳴らす、すると空間投影された写真が出現する

 

「この遺跡の存在自体は、あたしが学生の時から知っていたけれど、場所が悪くて 全く手をつけられていなかったのを、どうにか許可を取りつけて行き来が出来る算段をつける所からプロジェクトは始まった」

 

「ヘンリさん、あの場所って・・・」

 

「王族の別荘がある場所のすぐ近くだね」

 

 

トウカが話を進めると、写真が切り替わり グンジョウを拝んでいるトウカの様子になる、誰だ こんな場面を撮影した人は、グンジョウにバレたら怒られる奴だぞ?

 

まさかバレても怒られない人が撮影者?

 

 

 

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