前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
抜け殻になっていたUAVに
「立体駐車場みたいな場所だなぁ」
「確かにな」
「アレが階層ボスね」
「・・・頭が2つあるデカいダチョウですね」
【カナリアちゃんが、残念そうw】
【お気に召さなかったかぁw】
【結構デカいから、ノーマルダチョウより賢いんじゃね?w】
【それは期待だなw】
なんというか期待していた階層ボスではなく、少々期待外れで落胆してしまったのだが、確かにノーマルダチョウより当社比3倍ぐらいデカいので、その分 賢い事を期待する事にした 頭も2つあるしね?
「ダチョウだけあって速い」
「良かったな 主よ、少しは楽しめそうだぞ?」
「風圧が凄いわね」
【はっやw】
【当社比 通常の2倍ぐらいは速いな】
【風圧でカナリアちゃんが飛んでいきそうw】
グェぇぇー と形容し難い鳴き声をあげてダブルヘッドダチョウが僕達へ突撃してきたのを各々で回避すると、コメント欄で そんな事が流れてくる
確かに軽量コンパクトボディの僕は風圧で飛ばされそうではある
「それじゃぁ反撃しようかな」
「幾ら速かろうとダチョウはダチョウだしな」
「それでもダチョウだから速いわね」
【確かに速いな】
【純粋に速い】
【偏差射撃しないとな】
ワカモには遠く及ばないけど、やはり走力が高く速いので思ったより岩塩弾が当たらずダブルヘッドダチョウは元気に走り続ける、そう走り続けている 僕達へ攻撃を仕掛けてくるわけでもなく走り回っているのだ
幾らデカいとはいえ、所詮 ダチョウは どこまでいってもダチョウのようだ
「はぁ・・・」
「主が溜息とは珍しい」
「カナリアちゃんが溜息とは珍しいわね」
【カナリアちゃんが溜息ついてる】
【珍しい事もあったものだな】
【まぁカナリアちゃんの気持ちも分からない訳でも無いけどね】
とにかく走り回るだけのダブルヘッドダチョウに些か飽きてしまったので、障壁術を使いダブルヘッドダチョウの足を引っ掛けて転ばせて胴体スライディングしているダブルヘッドダチョウへ岩塩弾を撃ち込む
「あれ?」
「む? 確かにクリティカルした筈なのだが」
「おかしいわね? キチンと撃ち込まれているはずなのだけれど」
【何事もなかった様に走り出したぞ?】
【せなや】
【おかしいな、カナリアちゃんの特効攻撃が効いてない】
【なぜに?】
ズザザァーと胴体スライディングしている所に岩塩弾を撃ち込んだ筈なのだが、効いた様子も無く立ち上がり再び走り出したので首を傾げざる得ない状況になってしまった
デカいと必要量も多いって事かな? なら少し様子を見るべきなのかな?
「あ・・・」
「唐突だな」
「突然ね」
【急に死んだw】
【タイムラグかw】
【時間差かいw】
岩塩弾を撃ち込まれたダブルヘッドダチョウは急にグェェェと奇声を上げて倒れて地面をスライディングしたあとに動きを止めて、紫色の魔力素子へと還っていく、どうやら時間差で岩塩が効いた様だ
「いやぁビックリしたなぁ」
「アレだけ元気だと心配になるな」
「そうね」
【俺達は何を見せられていたんだw】
【デカいダチョウが走り回る姿、だろ?w】
【速かったなぁ(小並感)】
25層 階層ボスとしての見せ場がまったく無かったので、視聴者の反応もあまり良く無いなぁ と思いつつ、次は見せ場があるといいな、うん
「それではドロップ品を回収して、セーブポイントを更新したいと思いますので、今日は ここまでとしたいと思います」
「皆の者、チャンネル登録と高評価を頼む」
「ステラ・アーク公式 グッズも販売しているから、良かったら購入して頂戴」
【おー乙なのだ】
【おつー】
【買わねば(使命感)】
ダブルヘッドダチョウが完全に魔力素子へ還ったのを見届けて配信を締めくくる、次はもっと楽しめる事を期待しておこう、そうしよう