前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
冬休みに入り自由に動ける時間が増えた事で、アイドル業に関連する諸々が増えて、これはこれで充実してはいるけど 根が自由人の僕はストレスが溜まってしまったので、いつものキャンプ地へやってきた
「みなさん ごきげんよう ステラ・アーク0期生 カナリアです」
「皆の者、ワカモだ」
【始まった】
【待ってた】
【連休だと配信の感覚が短くて助かる】
せっかくなので恒例のダンジョンキャンプ配信をする事にし、ライブ配信を始めると、平日の昼下がりではあるが冬休みの為か いつもとあまり変わらない速度でコメントが流れていく
今回もゲリラ配信で告知も30分くらい前にしたけど、よく集まった物だと思う、言い方は悪いけど 視聴者って意外と暇な人が多いのかな?
そういえば、噂によると配信の男女比とか年齢層比が調べたら分かるとか 分からないとか、それを見たら視聴者の分布も分かるかも知れない?
まぁ分布図が分かっても活動方針を変える気は無いのだけどね?
「さて、色々と立て込んでいてCEOも多忙な為、今日は僕とワカモの2名で配信をして行きたいと思います、という訳で 今日はドラム缶でカレーをつくります」
「うぬ、どう言う訳なのだ? 主よ」
「どう言う訳なのだろうね?」
【どーいう訳なんだカナリアちゃんw】
【相変わらずマイペースだなぁw】
【でも、可愛いからヨシ】
【せやな】
【かわいいはせいぎ】
僕の言葉に珍しく?ツッコミを入れて来たワカモに適当な返事を返すと、コメント欄も賑やかになる、うんうん 気に入ってもらえて僕も嬉しいよ
そんな事を思いつつドラム缶を使う為に簡易釜戸を組まないといけないので、耐火煉瓦などを収納魔法から取り出して配置を始める
「いつもの事ではあるが、主は器用だな」
「そうかな? もともと家庭の方針?でシーズン毎にキャンプとかしていたから、そのお陰だと思うよ? それに僕は お父さんや鷹ちゃんに比べたら まだまだだし」
「主よ、歴戦のキャンパーと自分を比べるのは辞めるべきだ、常々思っているが、主は自分自身を過小評価する傾向にあるぞ?」
「えぇー」
「えぇー では無い」
【お? 今日のワカモ氏は一味違うw】
【視聴者各員の お気持ち代弁してくれて助かるw】
【そうそう、カナリアちゃんは自分を過小評価し過ぎなのよw】
【自信を持って! って言うよりは、自覚して! って方だなw】
【それなw】
いつもは僕に甘いワカモが今日はなぜだか厳し目な発言をしてきて、視聴者が同意するコメントが流れてくる、無念
そんな感情を抱きつつ、綺麗に煉瓦を積んで簡易釜戸を完成させてドラム缶を設置してガタ付きが無いか確かめる、ガタ付きがあると危ないからね、確認大切
「よし、ガタ付きも無いから大丈夫そうだね」
「うむ、それは何よりだ」
【ニッコニコのカナリアちゃんだ〜】
【かわいいねぇ】
【なぁ、このドラム缶さ? 見覚えがあるんだが?】
【奇遇だな、ワシもだ】
【まさか、使用済みではなかろうな?】
準備の準備が終わったので、次の工程へと移る事に決め ふとコメント欄を見ると、なんか戦慄? している雰囲気のコメントがチラホラ見受けられる
ドラム缶に見覚えがあるとか何とか書かれているが、ドラム缶と言うのは それなりに高価な代物なので、ホイホイ使い捨てられない訳で 使用済みなのは当たり前だ
他人が使っていたら気になるが、どうせ 作ったカレーを食べるのは自分自身なのだから、気にする必要はない と僕は思っているので躊躇いはない
それに使用後も洗浄しているし、下準備で綺麗に洗ってあるしね?
「なにやら騒いでいる方もいますが、使用済みですよ?」
「まぁ自分で口にするし、良いと思うぞ?」
【つまりカナリアちゃんのエキスが付着している!】
【きっしょw】
【これは擁護できねーわw】
【おいおい、アイツ
事実は事実なので、大人しく認めると すぐさま興奮した変態紳士(仮)がコメント欄に出現し、総ツッコミを受けていた
ごめんね、変態紳士 流石に僕も気色悪いと思うよ?