前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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475. カナリア 誘拐(笑)される

 

 

 

ヘンリの言葉に、なんとも言えない気持ちになりつつドラム缶カレーを完成させて、視聴者に飯テロをしつつ実食すると 超大量生産をした割には悪くない出来上がりになっていて、僕的には大満足だ

 

そんなこんなで5割ぐらいをヘンリが消費してしまったが、お裾分け分は確保出来たのでヨシとしよう

 

それからライブ配信を終えてステラ・アークに帰還して諸々の荷物を冬彩(かずさ)に預けて帰宅し、色々としてから就寝する

 

そして翌朝、騒がしいな と思い眼を開けると 自室ではなく人が行き来している空港で驚き周りを見渡すと、自他共に認めるシスコンである我が家の三男 三鶴(みつる)がニッコニコしながら僕を横抱きにして ご満悦な様子なのが目に映る

 

まさか、実の兄に誘拐される日がくるとは予想外だったなぁ

 

 

「あ、おはようカナリア」

 

「うん、おはよう三鶴ちゃん。ちょっと下ろして貰えるかな?」

 

「えーー」

 

「早く」

 

「仕方ないなぁ」

 

 

三鶴へ下ろす様に言うと、彼は大層不満そうに僕を優しく地面へ下ろしたので、軽く地面の具合を確かめてから三鶴へローキックを叩き込むが、ケロッとしている

 

 

「ちっ」

 

「舌打ちなんて、はしたないよ? カナリア」

 

「原因は三鶴ちゃんなんだけどね!!」

 

「あはは〜」

 

 

流石は五月七日(つゆり)家の三男、僕の様に変幻自在な障壁術の使用法はしないが、ピンポイントバリア的な運用をして最小限で最大限の防御力を発揮している、僕もまだまだだなぁ

 

それはそれとしても、なんか笑って誤魔化されるのは腹が立つなぁ

 

 

「それで? 僕を誘拐した理由は? くだらない理由だったら流石に許さないよ?」

 

「ヤダな〜 自他共に認めるシスコンの僕だけれど、流石に(よこしま)な目的で君を誘拐(笑)をした訳では無いんだよ? ヘンリさん・・・リューネ王家からの依頼だからだよ」

 

「ん〜・・・三鶴ちゃん、報連相って知ってる?」

 

「何を当たり前な、これでも学生兼社会人だよ?」

 

「なら、事前に教えて欲しかったかなぁ?」

 

「いやぁ話をしようとしたら、もう寝てたし?」

 

「健康優良児で ごめんね!!」

 

 

僕の質問に三鶴は相変わらず嫌な表情を一切せずに説明をしてくれたのだが、依頼自体が直前に来たらしい

 

僕のスケジュール管理をするのが三鶴の仕事だし、丸投げしてオッケーだよね?

 

 

「やぁ ぼく だよ、おはようカナリア」

 

「おはようございます、ヘンリさん 誘拐(笑)の主犯は貴女ですよね?」

 

「ん? うん、そうだね?」

 

 

相変わらず美少女のヘンリが人混みの中から現れて、挨拶をして来たので返して、尋ねるとキョトンとして肯定する

 

 

「その話は(ふね)に乗ってからにしよう、実は時間が押していてね」

 

「はぁ、分かりました」

 

「行こうか、カナリア」

 

「自然な流れで僕を抱き上げようとしないで三鶴ちゃん、自分で歩くから」

 

「ぶーぶー」

 

「ダメだ、このシスコン 早くなんとかしないと」

 

 

ヘンリの言葉に了承して彼女の先導で航空艦へ向かおうとすると、三鶴が自然な流れで僕を抱き上げようとしたので、止めると見るからに不服そうな表情をする、本当にシスコンだなぁ三鶴は

 

それはそれとして、僕のよそ行きの服を着せたのは誰だろう? 服のチョイス的には三鶴っぽいけど

 

ヒラヒラが少ない感じ、伝わるか分からないけど お嬢様ずんだもん 的な構成、母なら甘ロリ系統になると思うし、やはり実行犯は三鶴かな?

 

そんなこんなで三鶴のシスコン行動を回避しつつヘンリの先導で航空艦目前までやって来た訳だが、思わず足を止めてしまう

 

「ヘンリさん、もしかしなくても この航空艦ってリューネ王族専用機 2番艦 スルーズですよね? なんで専用機艦が?」

 

「時間が無いから?」

 

「ほらほら、ヘンリさんが急いでるらしいし、行くよ」

 

「あっちょっ三鶴ちゃん」

 

 

デカデカとリューネ国旗が記されている、一眼でソレと分かる航空艦について問いただすと、ヘンリは釈然としない答えが返ってきて困惑している僕を三鶴が抱き上げて輸送していく、本当に このシスコンは どうにかしないとダメな気がする

 

 

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