前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
自他共に認めるシスコンの
その内装は最早
「あの、シートベルトが無いですよ?」
「うん、この艦は王族専用艦だからね、幾重にも保護魔法や機能が施されているんだ」
「なるほど?」
僕の質問にヘンリは嫌な顔せずに答えてくれ、三鶴は『なら、着くまで僕の膝に載せてても問題ないね』とか ふざけた事を言い始めたので、離脱しヘンリが座るソファの隣に座ると三鶴は些か不服そうだったが、無視しておこう
それから数分で離陸のアナウンスが聞こえ、僅かな振動を発して王族専用艦 スルーズはリューネに向けて発進する
「2時間後にはリューネの空港に着くから、それまで ゆっくり していてね」
「2時間? え? 速くないですか?」
「カヅキおばさん が設計した王族専用艦だからね、ワープ? ぐらい出来るとか、なんとか」
「えぇぇ・・・」
ヘンリがにわかには信じられない事を言い始めたので、聞き返すと彼女は
とはいえ、ヘンリに言った所で彼女も困るだろうし 立花博士も没している上にすでに転生してしまって行方不明だから、ヘンリの言った以上の答えは出てこないので、大人しく ヘンリに撫でられておこうと思う
そんなこんなで、日本の空港から出発してから約3時間、僕はヴェスタ神教 総本山 サンテブルク教会の右側最前列の一角に着座している
アレ? 何で僕は 此処に座らされているんだろう?
右を見れば、見慣れた
左を見れば、ややお腹の大きい黒髪の美女に蒼髪のイケメン、相変わらず軽薄そうにヘラヘラと笑う黒髪紫目の医者と 小型犬サイズの卵?を抱くピンク髪の考古学者、中央通路を挟んで左側最前列には現国王と現王妃、乳幼児を抱いた蜂蜜色の髪をした美女に、シャルロットの遺影を持った金髪に蒼メッシュ?が入ってるイケメン、立花博士の遺影を持った蜂蜜色の男性が立っていたり長椅子に座っていたりする、勢揃いである
改めて、もう1度・・・何故、僕は此処に座らされているのだろう?
いや、リューネ空港について専用艦から降りて車に載せられて、
去年の冬休みとか修学旅行で個別?に会って話したりはしているけど、勢揃いだと やっぱり緊張してしまう
ほら、本当なら僕が気軽に会えない人達ばかりだしさ?
「・・・もう1度 式挙げるか」
「クオンさん?!」
「いや、だってよ? 俺達の時は現役聖女はいなかっただろ?」
「それはそうですけど・・・カナリアさん にも都合があるんですよ?」
「えー?」
なんか難しい表情をして考え事をしていた様子のクオンが重々しく そんな事をのたまう、この男も大概である
クオンの妻であるレイがたしなめるが、イマイチ効果がなさそうだ
「2度目の結婚式か・・・なぁトウカ、どう思う?」
「いんじゃない? ほら、あたし達の結婚式はエルトラントでやったし、2度目はサンテブルクでするのも悪くないと思うんだよね〜」
「だよな〜」
ケイネ先生もクオンの言葉を聞き、自身の妻であるトウカ先生へ尋ねると、レイとは違いトウカは前向きに同意してくる
うーん、この人達も僕の都合を考えては無さそうだなぁ