前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
なんとも反応し難い会話を横でされてしまったので隣に座る
こう言う時こそ普段発揮するシスコンを発動させて欲しいよ、三鶴
我が家の三男が使い物にならないので、会話が聞こえていないフリをして置物と化していると
「貴方達は何を馬鹿な事を言ってるんです? カナリアさんが困っているじゃないですか」
「はぁ? 馬鹿な事とは何だカナデ! 重大な事だろ?!」
「そーだ、そーだ、クオンは兎も角 俺とトウカは超長命種だぞー? 2回でも3回でも結婚式しても良いじゃねーかー」
「はぁ・・・普段 反りが合わないくせに、こういう時だけ結託するの何故なんですかね? 曽祖母様がこの場にいらっしゃったら、あぁ嘆かわしい、と仰るでしょうね」
見るからに
「ウチの馬鹿王子とチャランポラン医師が 申し訳ありませんカナリアさん」
「い、いえ まだ実害は出ていないので?」
「そうですか、噂以上に お優しい方の様ですね 貴女は」
「は、はぁ・・・噂?」
カナデは幼児を下ろし、僕へ向き直ると紳士然と胸に手を当てて軽く頭を下げて謝罪をしてきたので、暗に大丈夫と伝えると 何故か そんな事を言われ困惑する、噂ってなんだろう?
「色々と噂があるのですよ、色々と」
「色々な噂ですか・・・」
「もう暫く時間はありますが、話していると足りなくなってしまうと思われますので、詳細は・・・まぁ、僕以外の誰かから聞いて下さい。 あぁ分かりました トイレですね、行きましょうか」
僕の呟きにカナデは反応してくれたが、途中で面倒になったのか疑問を放り出し、トイレを主張し始めた幼児の手を取り去っていく
なんかモヤっと疑問は残ったが、幼児が漏らすよりはマシだからヨシとしよう、そうしよう
「・・・三鶴ちゃん、今のうちに僕も お花摘んでくるね」
「1人で大丈夫かい? ついていこうか?」
「子供じゃないんだから1人で大丈夫だよ」
「いや子供扱いをしてる訳じゃなくて、フル装備だからね?」
「・・・まぁ大丈夫だよ、多分」
三鶴に用を足しに行ってくる旨を伝えると、同行しようか? と言われたので返答すると、単純にフル装備だから服を汚さないか心配していただけだったので、曖昧に返事をしてから長椅子を離脱し カナデが去っていった方へ移動を開始する
「こっち側に来るのは初めてだけど、わかりやすい所にトイレの案内があって助かるなぁ」
サンテブルク教会には毎日何人も礼拝へやってくる人がいるからか、訪問者に優しい設計になっている様で、すぐにトイレを発見し ローレライと同期された礼装を収納して、お嬢様ずんだもん フォームで足早にトイレへ駆け込み用を足す、結構ギリギリだったなぁ うん
手をしっかり洗ってハンカチで手を拭きながらトイレから出るとリューネ騎士団の礼装を着ている黒髪黒目の男女が言い合いをしながら廊下の先から此方へ歩いて来ているのが見えたので、邪魔にならない様に一旦止まりすれ違うと
「おん? お前さん、礼拝者か? すまねーが今から神前式で後2時間ぐらいは礼拝出来なーから、日を改めるか 外の喫茶店か何かで時間を潰す事をオススメするぞ?」
「え? あーいや、一応 参列者です、はい」
「カタナ、この娘 日本トップ配信者のカナリアだよ、ほら金髪碧眼のロリ!」
「おー 確かに、マリアが呼んだんだな? つーか リューネ語 上手だな アンタ」
「え? うーん? んー?」
黒髪黒目の男女とすれ違ったので三鶴の所へ戻ろうと思ったら、男性の方がコチラを振り返って言ってきたので、答えると女性の方が何でか僕の正体に気付いて言い、男性が相槌を打ち 僕を褒めてくる
アレ? 僕はリューネ語 を喋って無い筈・・・うん、おかしいな