前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
夫婦間のパワーバランスを考察していると
「2人は幼馴染なんだけど、ルージェ義兄様はリーゼ姉様が好きすぎて色々と積み重ねた黒歴史が有って 義兄様は姉様に頼み込んで結婚したんだけどね? ハーネスト誕生の際に 自分で立ち会い希望したのに寝落ちして、立ち会い失敗したからカヅキおばさん にシバかれてたよ」
「お義父様から仕事を引き継いでいて大変な時期であったのは理解出来ますが、自分で決めた事を守れないのは 流石にどうかと思います」
「その節は、本当に申し訳なかった」
ヘンリが呆れた様子で僕に説明をしてくれ、リーゼが打鍵の手を止めずにルージェへ追い討ちをかけ、ルージェはソファから立ち上がる勢いそのままでローテーブルを飛び越え リーゼへジャンピング土下座を敢行する、いや普通に凄いな めっちゃ綺麗な土下座
ルージェの綺麗な土下座に ある種の感動を感じていたが、確かに自身で出産立ち会い希望をしておいて寝落ちはダメだろう と思う
前世 社畜会社員の僕の耳?にも色々な話が入ってきていて知識は有る、出産時のヤラかし事は後々 何十年の間 消えずに蓄積され、離婚原因になったりするとか何とか
正直に言って、そんなヤラかしをする旦那諸君はアホだと思う、いや まぁルージェは まだ可愛い方かも知れないけれど、擦られても仕方ないと思う、うん
「と、見てもらうと分かるパワーバランスで成り立っているのがテスタロッサ家、こんなだけどルージェ義兄様は 領主としての手腕は上等なんだよ? こんなんだけど」
「ヘンリ、2回言わないでくれない? もう少し手心と言うモノを・・・」
「ルージェ、甘んじて受けると良いです」
「はい、ナマ言って 申し訳ございませんでした」
「ははは・・・ヘンリさん、次の家へ行きませんか?」
「うん? カナリアが、そう言うなら。じゃあねー」
「失礼します」
「正式リリースしたら完全版をお送りしますので〜」
なんだかルージェを見ていて憐れみを感じてきてしまったので、ヘンリに提案して次へ向かう事にして、挨拶をしてテスタロッサ家から離れて 相変わらずニコニコしていて腹の底が見えないスイカと優雅に紅茶を飲んでいるアンナが座る場所へ向かう
「やぁ アンナ姉様、スイカ義兄様、カナリア だよ」
「こんにちは カナリアちゃん、ヘンリに付き合ってくれて ありがとう」
「そうね、ご苦労様」
「はい、お久しぶりです」
第1声に変化を入れてきたヘンリに、実姉より義兄が優しい言葉をかけてくる、相変わらずアンナは不機嫌そうに見えるけど 多分そんな事は無いのだろう
「なんで3人しか居ないの?」
「え? いやぁ ほら、カリン以外は みんな良い大人だしさ? 自分の伴侶なり居るしね? 」
「少し考えれば分かる事だと思うのだけれど・・・貴女はもう少し、お母様の娘だという自覚を持ちなさい ヘンリ」
「まぁまぁアンナ、今日はマリアとリリスの めでたい日なのだから、それぐらいにして、ね?」
「・・・貴方が そう言うなら」
ヘンリの言葉にスイカが揺籠を揺らしながらキョトンとした表情で答え、アンナが自然な流れで毒を吐き、スイカにたしなめられて口を閉じる
おや? 思ったよりスイカの方がパワーがある感じっぽいな
それはそれとして、アンナは 随分と高齢出産したのかな? いや、普通に考えたら孫の可能性の方が高いかな?
よし、人様の家庭事情に首を突っ込まない方向で行こう
「今はカリンだけで ごめんね? 」
「いえ、そんなそんな」
「ふふ、君は良い子だね? ヘンリが不満そうだから呼ぶね?」
「え?」
揺籠に揺られて眠っているカリンを見ながら言うスイカに謙遜して言うと、彼は何を思ったのか 止める間もなく軽く2度手を打つと、親戚の群れの中から、絶対オーダーメイドのスーツや礼服を着た男女が集合する
え? 色々とツッコみたいけど、なんで手を打つだけで集合出来るの? 凄いな、本当凄い