前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
なんだか嫌な感じを抱きつつM240の弾倉交換を手早くしていると
「えねみー こんたくとー」
「お? またチャリオットだな」
「今度は
「分かっておる、ヘンリ 可能な限り牽制射を」
「あい こぴー」
【第1群の時より装備が強化されてね?】
【連装式のバリスタか、厄介だな】
【バリスタの大きさから見て、飛んでくる矢が短槍サイズだもんなぁ】
【あんなんエンジンに刺さったらテクニカル イチコロやんな】
バリスタを搭載したチャリオットが4台 本線合流して僕達の前を爆速しているのだが、先程
残るステルス カメレオン が僕の反響定位範囲内ギリギリを移動し続けている事も不可解だし・・・アレ? もしかして
「CEO、強行突破で階層ボスへ向かう方が良いかも知れません」
「急にどうしたの? カナリアちゃん」
「いえ、ステルスカメレオンが近付いて来ない事が不可解なんです、ダンジョンモンスターの習性上 隙を見て攻撃する為に近付いてくるのが常ですから」
「・・・確かに そうね? 基本は音等に集まるのよね」
【確かに、あのカメレオンの動きは不可解だな】
【第2群は、まるでテクニカルに対応する装備に・・・あれ?】
【たまたまバリスタ装備のチャリオットとか都合良すぎる?】
【まさか、カメレオンが観察してる?】
【いやいや、そんなモンスター聞いた事ないぞ?】
ワカモの素晴らしいドライブテクニックで被弾ゼロのまま疾走するテクニカルの屋根を掴みながら、僕はステルスカメレオンが偵察し最適化したモンスターを送り込んでいるのでは? と考え紗夜で提案すると 彼女は急すぎて理解出来ていなかった様で聞き返されたので説明すると、紗夜も訝しむ
視聴者も僕と同じ結論に至った様で、コメント欄に色々なコメントが流れてくる
僕の仮説が正しいとするならば、第2群を全滅させてから第3群が出現するまでに多少の時間がある筈、その隙間で何か対策をする他ない と考えてカメラドローンのウィンドウを操作して辺りの地図を呼び出し確認し
「ワカモ、次の大きな交差点を左に」
「構わぬが、そちらは階層ボス部屋と逆方向ではなかったか?」
「分かってる、でも今の状況を打開する方が先だよ」
「承知した、ヘンリ そこのアイテムバッグにグレネードランチャーがある、それでスモークを頼む」
「了解」
「そう言う訳で、ガリュー 逸れない様にお願い」
「
【何をする気だ?】
【何か思いついたみたい?】
【一旦退却か?】
ワカモに指示を出し、ヘンリがグレネードランチャーを取り出して ポコン ポコン とスモークグレネードを射出し煙幕を張って射線を切り、視界不良の中をワカモとガリューは素晴らしいドライブテクニックで疾走して、僕の指示通りに交差点を左へ曲がり、高い建物が多い地区へと進入していく
「よし、カメレオンから距離を取って射線を切れたっぽいな。次は 200m直進して右折、その後は道なりに」
「承知、カメレオンが吾等を見失っていてくれると良いが」
「しばらくは 見失ったままだと思うよ? この辺りは建物が高いし入り組んでて、カメレオンからは視界が通らないからね」
「なるほどな」
「何か作戦があるのかしら?」
「えぇ、一旦 カメレオンを撒いてから階層ボス部屋へ行きます。僕達の目的は26層攻略であって、カメレオン殲滅ではありませんから」
「そうね」
【チカラこそパワーのカナリアちゃんには珍しく撤退を選択したな】
【確かに珍しいな】
【ちゃんと状況判断出来て偉い】
カメレオンを一旦 まいて 26層攻略に注力する方針を紗夜へ伝えると、納得してくれる
これが突発性ダンジョンの攻略なら大規模魔法を使ってカメレオンを撃破するって選択もあるけど、26層攻略が主目的であってカメレオン撃破は必須ではないので、スルーする事にする
弾薬も燃料も有限だからね、うん 仕方ない