前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
なんだか色々と大変な事になってきている気がするけど、気のせいと言う事にして、反響定位を使い周囲を把握する
「大体100m四方の広間で、僕達が侵入してきた側の壁以外の壁面に違う道へ向かう道がある・・・かな?」
「どれが正解かの? 吾は正面だと思うが」
「ぼく も そう思う、兄様達が攻略した際は 確か正面が正解だった筈」
「なら、正面に行ってみましょうか」
【なんかRPGのダンジョンみたいだなぁ】
【地下遺跡って事だし、間違ってはないな】
【本当、ダンジョンって不可思議だなぁ】
把握した情報を共有すると、とりあえず正面の道に行こう と言う事になった訳だけど、ヘンリは兎も角 ワカモは何か知ってる風なのは何故だろう? この経験者的な物言いって奴?
まぁ無理に聞き出すのも失礼だろうし、聞かないでおこう
そう言う訳でヘイローをライト代わりに視界確保をしつつ暗闇の通路を進んで行き、暫く歩くと闘技場らしき場所へと到達し、僕達が中央辺りに差し掛かると天井に設置されていた照明が灯り、辺りを照らす
「なんだか、手の込んだ演出だね」
「主よ、アチラのゲートからエネミーが出てくるから気をつけるのだぞ?」
「兄様達の時は確か・・・」
「ヘンリさん!」
【おや? 急展開】
【カナリアちゃん、スゲー】
【視界不良の不意打ちを障壁で防いでる、凄い】
周囲を警戒していると、ワカモがゲートの方を示して注意してきてヘンリが何かを言おうとした瞬間、黒色の火球がゲート方面から飛んできたので障壁で防ぎ、暗闇に包まれているゲートの先を見据える
「ありがとうカナリア」
「いえ、大丈夫ですか?」
「問題ないよ、それより どうやらアチラはヤル気満々みたいだね」
「その様ですね?」
「・・・バーゲストか」
「やっぱりバーゲストだね」
【うわ、ごっつ】
【これはデカい】
【これは強そう】
ゲートの奥から ゆっくりと現れ その姿を見せる、黒色の体毛に覆われ赤い瞳に狂気と殺意を激らせる額に角を持つ体高3mを超える体躯を持つモンスター その名はバーゲスト
見るからにヤバそうな奴が鎖を引き摺りながら現れて咆哮を上げる、これは楽しめそうだ
「楽しめそうです」
「何事も楽しめるのは良い事だな」
「それじゃぁ・・・ぼく 達はサポートへ回ろうか」
「了解よ」
【カナリアがニコニコだ、ヨシ】
【この前のダブルヘッドダチョウよりは強いだろうな、うん】
【アレは、うん 酷かったw】
【カナリアちゃん、落胆してたもんなw】
僕の呟きを聞いた4人がスムーズに戦闘配置へ移動してゆく、もう慣れた物だなぁ
そんな事を考えていると、バーゲストの鎖がうねり 僕 目掛けて打ち付けられるが、障壁で逸らす
「おぉ、障壁にヒビ割れが出来てる、やっぱり痛いんだなぁ」
「主よ、マイペースなのは いつもだが、次が来るぞ?」
「そうだね」
【マイペース過ぎるw】
【カナリアちゃんw】
【天真爛漫w】
鎖を防がれたバーゲストは不満だったのか、次は火球を吐く準備をしていたので、閃光手榴弾を投げて視界を奪い その隙にスライディングでバーゲストの腹下へ潜り込みフロッティで岩塩スラグショットを連射して撃ち込み、そのまま尻尾の方へ抜けて立ち上がり
「んー 量が足りないかな?」
「ガリュー、牽制を」
「
「ふぁいあー」
【おーバエルソードが飛んでる】
【相変わらず
【カナリアちゃん冷静w】
振り返りバーゲストの様子を見ながら消費した分のショットシェルをフロッティへ装填していると、ワカモがガリューへ指示を出しているのが見える、やはりワカモは頼りになる
もう少し様子を見て効いている様子がなければ、次の手を考え様かな?
とはいえ、まだ先が有ると考えるなら あまり消耗するワザは使えないのだけれど