前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
パーティ総動員でバーゲストへ集中砲火を浴びせる事、10分程で苦悶の咆哮を上げてバーゲストが魔力素子へと還っていく
「ふう、なかなかにしぶとかった」
「やはり体躯があると、毒が回る時間も掛かるな」
「確かにね」
【おつかれ〜】
【安定してたな】
【流石やで〜】
特に汗もかかないぐらいでバーゲスト戦を終える事が出来たので良かったと思いながら、ドロップ品である鎖を回収しているワカモと軽く会話を交わしていると、錆びて軋みながら閉ざされていた格子扉が開く音がしてたので、そちらを見る
「開いたって事は、あそこに入れって事だね」
「罠の可能性もゼロではないが、そんな事を言い出せば ダンジョン内で起こる全てに当てはまるからな」
「それは確かに」
「幸い、通路には灯りが有るみたいね」
「これは ぼく の知らないパターン」
【確かにワカモ氏の言う通りw】
【慎重なのは良いけど、慎重過ぎると何も出来んしねw】
【反響定位が有れば大抵の事はカバー出来るからオッケーw】
そう言う訳で開通した通路前に集まって好きずきに言いたい事を言っていると、ヘンリが意味深な事を言う
「ヘンリさん? それは どう言う?」
「兄様の報告書では、バーゲストが現れた門?から最深部へ至るんだけど、どうやらアチラは行き止まりで コチラが正解ルートになってるみたい」
「なるほど?」
「そもそも26層の様な上層エリアにバーゲストが出てきてるのがおかしいのだけど・・・正規ルートで無い時点でお察し」
「確かに、対魔獣弾を使っていたのに普段より効きが悪かったわね」
「ぼく のバエルソードもね」
【確かにカナリアの特効能力が効くの遅かったな?】
【これまで秒殺だったのに、10分ぐらい掛かってたもんな?】
【まぁイレギュラーだし、多少はねぇ? とは思うけど】
ヘンリへ尋ねると特に隠すつもりも無いのか答えてくれる、確かに 岩塩弾を撃ち込んでから効くまで少し時間が掛かったのは事実だ
まぁだからと言って攻略を止めるつもりは無いので、通路へ入り攻略を進める訳だが、特に罠やモンスターに遭遇する事もなく降りの階段を降りて行く
「すんなり 暫定 最深部に到達したね?」
「あぁ 間違いなくボス部屋だな? 階層ボスかは知らぬが」
「どちらにせよ、ボスを撃破すれば安地があるだろうし、どうにかなるよ」
「そうね? そろそろ配信も長くなってきたし、キリがいいわね」
「では、行きましょう」
【ボス戦前の安地がなかったからなぁ】
【わくわーく】
【何が出るやら】
レッツゴーと暫定ボス部屋へ侵入すると、それなりに広い空間に棺が並ぶホラーゲームとかにありそうな内装になっていて、奥の祭壇前に佇んでいる人影を見つける
「アレがボスみたいだね?」
「その様だな? 魔斧を携えているしな」
「親衛隊専用の軽甲冑にトリスタンの家紋のマント、赤紫の髪・・・ニーナか」
「お知り合いですか?」
「一応ね」
【うわ、めっちゃ強そう】
【甲冑か、相性良くない?】
【騎士って感じだな(小並感)】
威風堂々と魔斧の石突に両手を重ねて立っているボスに心辺りが有る様でヘンリが呟いたので、軽く尋ねてみると知り合いらしい
「彼女の名前はニーナ・ロードライト・トリスタン、第1次統合騒乱が起こるまでリューネ親衛隊 隊長をしていた女傑で、カヅキおばさん曰く 自分の10分の1ぐらい強い、らしいよ」
「・・・
「当時 城務めしていてピンピンしていたけど、カヅキおばさん に領主の仕事を丸投げしたとかなんとか」
「えぇぇ・・・」
【放蕩娘ってか?w】
【ほんとリューネ人ってネタに事欠かないなぁw】
【それなw】
一定距離まで近づかないと戦闘開始しない仕様なのか、遠巻きにニーナについて会話をしていると、色々と衝撃的な事を言われて困惑してしまう
リューネって、やっぱりやべー