前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな訳で持ち前の軽量コンパクトボディを活かして飛んだり跳ねたりしてニーナと肉薄したまま戦うのだが、やはり甲冑を貫ける程の貫通力が無い岩塩弾は砕けてしまい、ダメージを与えられていない
頭をカチ割りに行くにしても、かなり隙が少ないので少々厳しい
「ん〜 ガリューと2人掛かりでコレかぁ」
「貴殿等のチカラは、この程度か? もっと滾らせてくれ!!」
「なら、ぼく も前に出るね?」
【正々堂々と正面突破する算段か?】
【お、ヘンリ姫が前衛に入ったな】
【やっぱカナリアちゃんとは相性が悪かったかぁ】
【手段を問わないなら勝ち筋もあるんだろうけどねぇ】
苦汁を飲まされたレプリカ
あくまでも問題は決定打に欠ける所であり、視聴者が指摘する様に いつもの様に手段を問わずに戦えばニーナを撃破する事は、恐らく難しく無い
聖歌を歌うにしろ、手持ちの 面白道具を使用するにしても、ヘンリとガリューが前衛をしていてくれれば、隙を埋める事が出来る訳だから
「そうか、ガリューとヘンリさん に前衛を任せよう」
「カナリア下がる? 了解だよ」
「
「ふははは、何が来ようとも 悉くを粉砕してみせよう!!」
【ん? 何かする気だな?】
【なんやろか?】
【まさか、カナリアちゃんのお歌が聴ける?】
【なんだと!! ライブ配信では過去2度しか聴けていない伝説の あの お歌か?!】
僕の呟きを聞いたヘンリとガリューの返事を聞いて 僕は、ニーナから距離を取り 致命の一撃への準備を行いつつコメント欄をチラ見すると、そんな事が書かれていた
すまない視聴者、今回は違うんだ・・・撃破した後に弔いも兼ねて聖歌を歌う事にしようかな? 視聴者に期待させちゃったし
そんな事を考えつつ収納魔法からキュクノスの愛の結晶(笑) 魔導弓ケラウノスを取り出し右手でしっかり握る
相変わらず 魔武器であるフロッティ並みに手に馴染む、いやはやキュクノスは変態だね(褒め言葉)
深呼吸をしてニーナを見据え
「
これで終わらせる! インディグネイション!! 」
「ぐぅあああああ・・・」
【うわ〜 すげー】
【待て待て待て、カナリアちゃん 攻撃魔法使っとるやん】
【ホンマや】
【なんでや、カナリアちゃん攻撃魔法使えないバステがあったやん】
僕が前世知識で唯一暗記していたカッコいい詠唱を唱え矢を番えてニーナの上空へ放つと、なんか凄い派手な魔法陣が形成され ニーナへ極太レーザー? 雷?が落ちて彼女を焼き、プスプスと黒煙を上げ ニーナは魔斧を支えに辛うじて立っている、なかなかに凄いな
「はぁはぁ・・・貴殿等の勝ち、だ・・・戦えて光栄だったよ」
「僕達も光栄でした」
「ん、楽しかった」
息も絶え絶えに笑むニーナへ敬意を示し礼を取り言うと、ヘンリも彼女へ言葉を掛ける
「これで・・・漸く、眠れる・・・」
「はい、ゆっくり休んでください」
「良い眠りを」
ニーナは ゆっくりと背中から倒れ仰向けで満足そうに笑いながら言うので、僕はケラウノスを収納魔法へ格納して彼女へ近寄りながら言い、フロッティを滞空させて、息を大きく吸い ニーナの為に子守唄を歌う
ダンジョンボスとして 此処にいるニーナが僕の知る
だから僕は彼女の為に歌う