前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
リーゼロッテが場を沸かし過ぎて沸騰しているのでは無いか?と言うぐらいに温まっているステージ下を眺めていると
「それではカナリアさん、どうぞ」
「はい・・・ Someone calling you Someone calling you Can't you hear the voice Now it's time to go 」
僕がフロッティを展開してマイクスタンド代わりにマイクを設置し歌い始めると、独特の電子音が流れる
相変わらず、何処から流れているか分からないなぁ このメロディ
今回の選曲は猛り歌として覚えた曲で、歌うにつれて来場者のテンションと熱気が増していく・・・いや、来場者だけではなく僕の声が届く範囲全ての人にバフがかかっている、なんか光ってる人もいるしね?
それから熱気が凄い来場者の圧に押されて、予定ではなかった 僕のオリジナル曲 を歌い終える
「カナリアさん ありがとうございました、とても素晴らしい お歌でした。もうずっと聞いていたいぐらいですが、残念ながらプログラムと言う物が有りまして、これは誠に遺憾の意を表明せざるを得ないです」
「あの・・・恐らくですが、誤用かと」
「ははは、まだバフが掛かっておる様だな?」
「しばらくは効果があるからね、猛り歌」
脇に控えていたリーゼロッテがニコニコとしながら現れて、まさにご満悦の表情で僕を褒め称える、そこまでではないと思うのだけどなぁ
例に漏れずワカモが笑っているが、笑い事ですむのだろうか?
「では 改めまして、カナリアさんの聖歌でした。 ありがとうございました」
リーゼロッテの言葉に、軽く頭を下げてから来場者へ軽く手を振ると、歓声が上がる
これが黄色い悲鳴と言う奴かな? 多分
「お疲れ様カナリア、良い歌だったね」
「良い歌だったぞ? カナリア、婆さんが聞けなかった事を後悔するレベルでな?」
「うん、ありがとう
「ははは、可愛いなカナリアは」
「キュクノスよ、覚悟は良いな?」
「おぶふぅぅ」
ステージ裏で待っていた三鶴とキュクノスに迎えられて返事を返すと、例に漏れずキュクノスが考えなしに僕の頭を撫でて来て、せっかくワカモが丁寧にセットしてくれた髪型が崩れるので、止める様に言うが いつもの様に人の話を全く聞かず、僕を撫で続け 人型へ
キュクノス、いい加減 学ぼうよ。そんなんだから シュヴァーンやシュラーリヴにシバかれるんだよ
「そこなシスターよ、
「はいワカモ様、承知しました」
「キュクノス、君の事は忘れないよ、30秒ぐらい」
荷物運搬帰りなのか、空の台車を押して通りすがりのシスターにキュクノスの回収を依頼すると、シスターは手早くキュクノスを台車に載せて去っていくのを見送り、控え室へと一時帰還する
「あとは流鏑馬だね」
「そうだね、ワカモちゃん さっきの協議通り次は僕の番だからね?」
「承知しておる、吾は主の腹を満たせそうな物でも買ってくるとしよう、三鶴は その内にセットを進めておくが良い、
「わかったよ」
「よろしくね、ワカモ」
「うむ、任せよ」
いつもの巫女服から和服に服装が変化したワカモが三鶴に言い、三鶴が僕の髪を解いて丁寧にすき始める、相変わらず上手いな この三男は
それからワカモが控え室を出てゆき室内には僕と三鶴の2人だけが残される、なんだかんだ 三鶴と2人っきりは久しぶりな気がするな
家では適当に結ったりするぐらいだし、普段からズボラな僕は面倒な事はしないのだ
散髪を放置するぐらいだしね?