前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ワカモが買い出しへ行き、
「突発性ダンジョンの発生数が過去最大かぁ」
「若宮では1〜2年に1回とかの頻度だけど今年は既に2回発生しているし、全国的にダンジョンに異変が起こってるみたいだね」
「そうだね」
ニュースを見て呟くと三鶴が相槌を打ってくる、突発性ダンジョンは自然災害と同じだから未然に防ぐ事が難しかったり不可能だったりする
突発性ダンジョンの場合、大抵は1層とか 多くて4層程度の小規模ダンジョンだが、中に入るまで難易度が分からない事が多い
僕が魔力に目覚めるキッカケになったダンジョン遭難ではゴブリン程度だったので大体 難易度1〜2、救出任務を賄った時は難易度4〜5、イビルジョー擬きが難易度8以上 と同じ若宮地区で発生した突発性ダンジョンでも、難易度がバラバラだったりする、幸い3つ全て1層で完結していたけど、イビルジョー擬きが2層・3層と続いていたら ゾッとしてしまう
ダンジョンの性質上、1層より2層 2層より3層のモンスターが強くなるからね、うん 目も当てられない
その後もテレビから流れてくるニュースの動物園の動物の赤ちゃんが生まれたとか、水族館のアザラシの水泳練習とかを見て癒され、ふと そういえば我が家ではペット飼ってないな と思い
「ねぇ三鶴ちゃん、ウチでペット飼わないのは何で?」
「単純に誰もペットが欲しいとは思ってないから、かな? 君が産まれる前にカブトムシとかクワガタとかを兄さん達が飼育していた事もあったけど、その程度だね? あと君が可愛いから 他へ向ける愛情が余っていないのかもね?」
「三鶴ちゃん、それ僕がペットみたいになってるよ?」
「そんな意味ではないんだけど、そう聞こえたなら ごめんね?」
可愛い動物特集を眺めつつ三鶴へ尋ねると、そんな説明をされ ペット扱いされた様に聞こえたので言うと謝罪をしながら髪が崩れないチカラで僕の頭を三鶴は撫でる、やはりキュクノスとは違い 弁えているな
「ん? それって僕がペット飼いたいって言えば飼える感じ?」
「君に限定はされないけど、そうだね? ペット飼いたいの?」
「いや、そう言う訳ではないけどさ? なんか僕って甘やかされてるなぁ と再認識したと言うか」
「ははは、だって君は自分から甘えてくる事が少ないじゃない? だから僕達の方から行くんだよ。僕は比較的 甘えて貰えてる方だけどさ?」
「そう言う物かなぁ」
確かに家族の中で1番 甘えているのは三鶴だと思う、両親は多忙だし 長男・次男は家を出ているからね、それに勉強で分からない事を聞くのも三鶴が1番 聞きやすいし 何せ三鶴は賢い
そんな他愛ない会話をしていると
「またせたな 主よ、色々と買って来たぞ」
「丁度 終わったよ ワカモちゃん、お疲れ様」
「ありがとうワカモ、三鶴ちゃん」
ワカモが戻って来て、テーブルの上に戦利品?を影から取り出して並べてゆき、流鏑馬をする時に髪が邪魔にならない様にシニヨンにしてくれた三鶴の2人に お礼を述べる
にしても、やはり三鶴は器用だなぁ 手鏡で見る感じ 編み込みして お団子になっているし、纏まっていると頭も動かしやすい気がする、少なくとも髪が視界に映る事がないのは利点かも知れない
「いやはや 混み合っているとは予想していたが、予想以上の混み具合で予定より時間が掛かってしまった」
「ううん、お腹空いていたし、助かるよワカモ」
「そうか、好きなだけ食べてくれ 主よ」
「うん、ありがとうワカモ」
ワカモにお礼を言い 戦利品の 焼きそば を手に取り食べる、やはり屋台の 焼きそば は美味しいなぁ