前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
それからワカモが買って来てくれた食事を片っ端から食べていると、ワカモと
まぁ今更 見られている程度で食べるのを止める程、過敏ではないので一切手を止めずに食べ続けながら
「三鶴ちゃん と ワカモも食べたら? 全部 食べちゃうよ?」
「吾は構わぬ、主が食べると良い」
「僕も構わないよ、沢山お食べ」
「そう? わかったよ」
流石に独り占めする程 食い意地が張ってはないので、2人に尋ねるが 何だか良い笑顔で言われてしまう
なんだか良くわからないが、残すのも勿体ないので食べれる分は食べて、残りを三鶴に食べて貰う事にしよう
そんな事を考えながら依然としてテレビから流れてくるニュースを見ながら食べ進めると 完食してしまった、すまない三鶴
「さて、流鏑馬まで後1時間程あるな? 少し横になるか?」
「今横になったら寝てしまいそうだから辞めておこうかな」
「ふむ、そうか」
「それより、流鏑馬のコース?の下見をしたいかな」
「承知した」
「分かった、少し待っててね」
「ん? うん?」
ごちそうさま をしていると、ワカモが僕に尋ねて来たので答えると、三鶴が そんな事を言い控え室を出ていく、何故に?
そんな具合に唖然としている内に三鶴が戻ってきて
「お任せ、準備できたから行こうか」
「準備? 何の準備?」
「まぁまぁ、行こうではないか 主よ」
「そうだね?」
三鶴の言葉に疑問を感じながらもワカモに言われ返事をして椅子から立って控え室の外に出ると、教会騎士の人が6人ぐらい居て整列していた
「みなさん、カナリアをよろしく お願いします」
「「「お任せ下さい!!」」」
「え? どう言う事?」
「ガードだろうな、主を 野晒しに群衆の中を進ませる訳にも行かぬ訳だ、リーゼロッテの言う通り 主はイオンの お気に入り、何か有れば・・・まぁこのあとは言わぬが花だな」
「・・・えぇぇ」
三鶴が教会騎士の人達に言うと、彼・彼女等は大きな声で返事をし、再び霊狐フォームへ戻り尻尾を使って僕を自分の背へライドオンさせながら、僕の戸惑いに答える
確かに ワカモの言う通り僕はイオン様の お気に入り の1人では有るのだろうけれど、僕が聖女である事は彼・彼女等の言い方は悪いけど末端には知られていない筈なので、この扱いは少々 大袈裟な気がする
「ほれ、先導せよ」
「はい、ワカモ様」
「よろしくお願いします?」
「カナリアさんは、我々が命に替えても守ります。文字通り傷1つ 付けさせません!」
「あ、はい」
ワカモの言葉に教会騎士の人達は僕達を守る陣形を組み歩き始め、人混みを分けて進んでいく
例に漏れず目立つ僕は、すぐに発見され四方八方から黄色い悲鳴的な奴を聞きながら流鏑馬のコースへと到着する
「本番前に試射をする時間がありますが、今のうちに何回か練習されますか?」
「そうだな、主 は兎も角、吾は地面の具合を確かめておきたいので、何回か走らせて貰うとしよう」
「かしこまりました、では練習用の的を設置しておきます。 スタートが このラインで、走路は長さ約230m 幅 約3m 的までの距離が5mです。的は3箇所に設置されています」
「承知した」
「分かりました」
先頭で先導をしてくれていた教会騎士の お姉さんの質問に答えると、コース説明をしてくれて助かる
流鏑馬の存在は知っているけど、実際に見た事はないし どう言うものかが結構曖昧だったりするからね
「では 主よ、最初は軽く行くので 狙えたら狙ってくれ」
「分かったよ、ワカモ」
トットットと軽快な足取りで待機スペースを回りスタートラインを超えて走り出す
ワカモの言う通り、走路の具合を確かめている様で いつもの全力とは遠く及ばない速度で走っているので、僕はケラウノスを展開して深呼吸して
これは楽しい練習になる予感がする