前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
産休中なのに
僕 個人的には、ユウキと肩を並べてダンジョン攻略が出来たら面白そうだとは思っていたりする
ほら、やっぱり勇者と聖女が肩を並べて戦いに身を投じるのはセオリーだったりするし、ユウキは可愛い後輩だしね?
ヘンリのワインを ひと口貰って味見をしてみたが、去年のワインより味わい深かったので、レベル? 希少性? が上がっているのは間違い無かった
流石にユウキが僕を二度見していたけど、気付かなかった事にしておこう
そう言う訳で第1回に続き第2回クリスマス配信は大成功の内に終了し、名残惜しそうなヘンリとユウキを何とか宥めて帰宅して、諸々して就寝して翌日からも撮影をしたり、トレーニングをしたり、レッスンを受けたりして過ごし新年を迎える
そして例年の恒例なのだが、夜更かし出来ない僕は年越しの瞬間に立ち会えないので、今年も早起きして父とバイクで初日の出を見に行く約束をしたのだが、例年より少し早い時間を指定されたから 少し疑問に思ったが、父の事だし 去年とは違う穴場スポットを見つけた のだろうと勝手に自己解釈して了承し、早朝3時に起床して支度をしてリビングへ向かうと、両親がテレビで天気予報を見て話していた
「おはよう、あと あけましておめでとうございます。お父さん お母さん」
「おはようカナリア、あけましておめでとう」
「おはよう、あけましておめでとうカナリア」
僕が両親に声を掛けてると、ライダージャケットがパツパツの父が振り返り挨拶を返してきて、母はニコニコしながら抱き締めにくる
毎度のことだけど、本当 僕って甘やかされてるよね? 特に母に
とりあえず母は寝間着のままなので、去年と同じく日の出を見に行くのは僕と父だけらしい事は理解し、眠気覚ましの自家製マックスコーヒーを錬成して飲みながら、母に髪を結われる
たまに有る事で、普段は
そんな事を言う母だが、日の出を見た後には どうせ晴れ着の着付け含めて僕へ施すのだけどね? 我慢出来なかったらしい
そんなこんなでヘルメットを被る時に邪魔にならない様に三つ編みが完成し、両親に褒められながら駐車場へと出て
「あぁ、そういえば言うのを忘れてたけど、今日は参加者が増えるからな」
「そうなの? 僕は構わないけど、何人で行くの?」
「一応 予定では俺と お前を含めて3〜4人だな」
「そうなんだ? ん? という事は、何処かで合流だよね?」
「そうなるな」
相変わらずデカくて長いアメリカンな大型バイクを駐車場から出して準備をする父と同じく収納魔法からninja400を取り出して準備をしながら、インカムチェックも兼ねて父と会話をする
本当 このワイヤレスイヤホン型高性能インカムは便利だと思う、ダンジョン攻略時に使用しているけど耳にハマって、飛んだり跳ねたりしても抜けないしね?
その上でスマホやPCとペアリングして設定をする事で複数のインカムと接続して会話が出来る優れ物、ダンジョン攻略に耐えられる程の高耐久性、それでいて 値段も手が出せない程 高い訳ではないと言う良品、最高だね
因みに 今 使用しているのはキチンと自分で購入した物だから安心して欲しい
「よし、インカム感度良好、カナリア 確か予備に幾つか持ってたよな?」
「うん、念の為に3個予備を持ってる」
「お前は本当に、俺の子供か? ってぐらいしっかり育ってくれて嬉しいよ、俺は」
「大袈裟だなぁ」
ヘルメットを被り各々の愛車に跨ってエンジンを掛けると父に尋ねられたので答えると、相変わらず大袈裟な事を言う
確かに父は脳筋で大雑把な所があって荷物は最小限にしがちだけど、それは問題が起きた時に即対応出来る能力が高いからってのもあると思うんだよね?うん
そんな大袈裟に僕を過大評価する父と暗い夜の市街地を ゆっくり走り出す
自分で買ったバイクで走り出す、行先も分からぬまま 暗い夜の帳の中へってね