前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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514. 謹賀新年・初日の出を求めて 2

 

 

 

夜の帳の中、父のテールランプを追い市街地を走り幹線道路を進み『あ〜 見慣れた道だなぁ』とか考える

 

まぁ当たり前の事だけど、ツーリングなり何なりする時は どうしても特定の道を通る必要があるからね? 仕方ない

 

それに、僕達が住む この街で1番集合地として分かりやすい かつ 駐車場が広いから使い勝手の良い場所は僕等のホームである若宮ギルドだからね、道なりからして若宮ギルドへ父は向かっているのだろうと、推測している

 

そんな訳で、丑三つを少し過ぎた時間帯とあって交通量が少なく順調に走る事が出来たので、大体20分ぐらいで 僕の予想通り若宮ギルドへ到着し、駐輪場へ停車させ

 

 

「よし、一旦 中に入るぞ?」

 

「え? うん、分かった」

 

 

ヘルメットを脱いでヘルメットホルダーに掛けた父に促され、僕もヘルメットとグローブを収納魔法へ格納して、父の背中を追うのだが 存在感が凄いバイク ゴールドウィングが目に入って二度見してしまう

 

因みに若宮ギルドは24時間営業なので、普通に正面入り口から入り父についていく

 

何故24時間営業なのかと言うと、当たり前だけどダンジョンに営業時間と言う物が存在しないのと、楔の管理をしなければならない事と、一定数 人との関わりを嫌っていたり、人混みが苦手だったりする人もいたり、兼業 探索者だったりする為らしい

 

あとは夜間の間のみ身体強化されるスキル?を持っている人とかも居るとか居ないとか

 

そんな事をボケェーっと考えつつ父について行くと、ガラガラのフードコートへ到着し

 

 

「おう、待たせたな」

 

「おはようございます、五月七日(つゆり)教官、カナリアちゃん」

 

「おはようさん、鶖斗(しゅうと)、カナリアちゃん」

 

「おはよ〜 鶖斗くん、カナリアちゃん」

 

「おはようございます、五月七日教官、カナリアさん」

 

「やぁ、おはよう。鶖斗、カナリア」

 

「お、おはようございます・・・紗夜(さや)ちゃん、シンクさん、ユタカさん、冬彩(かずさ)さん、ヘンリさん」

 

 

父が軽い調子で挨拶をすると、合流人数が聞いていたより大幅に増えているし、予想外の人物が2名程いて困惑してしまう

 

紗夜は分かる、僕と同時期に中型二輪免許取得しているからね? 冬彩も理解出来る、紗夜に合わせて取得したのだろうしね、ヘンリについても まぁ分かる、何処からか聞きつけてきたんだろうし僕か紗夜か父とタンデムすれば事足りるし

 

でもシンクとユタカは分からない、何で日本にいるのかな? そんなに自由が効く立場ではなかったと思うんだけど・・・

 

 

「おいおい、なんで予定の倍の人数になってんだ? 篠原(しのはら)

 

「私はヘンリさんに軽く話をしただけだったのですけど、どうやら偶然 シンクさん達が様子見に来ていたらしくて、どうせなら・・・と」

 

「そうか、まぁ良いか。追い返す程でもないし。んじゃ サッサと準備して出発だ」

 

「頼んだぜ」

 

「初日の出 楽しみ〜」

 

「しゅっぱつ」

 

 

父が紗夜へ説明要求すると、彼女は素直に答え 父は数秒考えてから通達して背を向けて駐輪場へ戻っていく

 

確かにフードコートでウダウダしていたら初日の出に間に合わなくなってしまうので、即断即決が正解だと思う

 

そう言う訳で駐輪場へとやってきて、全員インカムを装備している事を確認し接続テストをする

 

 

「そのゴールドウィングは、シンクさんのバイクだったんですね?」

 

「おう、いやぁ〜 置いて来なくて 良かったわ」

 

 

白銀?に輝くゴールドウィングを駐輪場から出しているシンクに話しかけると、無邪気な表情で言う

 

ゴールドウィング、国産バイクの中でもデカくて重く圧倒的存在感と居住性を兼ね備えたバイクの1つ、確か新車価格が約370万円を超えている高級車だった筈

 

今日 僕が乗っているninja400 約5台分の値段がゴールドウィングだ

 

かっこいい けど、僕は持て余すから ちょっと欲しいとは思わないかな? うん

 

 

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