前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ユウキによるサモナー・ロックタートルの兜割り という見せ場を持って10層の攻略は完了し、配信を終了して ユウキにセーブポイントの更新をして貰ってから ケイネ先生とはギルドのエントランスで別れ、ステラ・アークの事務所へ戻り 荷下ろしをしたりしてから、僕はユウキをninja400で 彼女の家まで送り届ける
やはり陽が沈み掛けてる時間に小学生を一人歩きさせるのは忍びないしね?
そんなこんなで翌日 丸1日を久々に趣味の時間に当てて早朝から
因みに、なぜか
それから翌日の月曜日から普通に学校へ行き、ニナに抱き上げれたり 吸われたり 撫でられたり 餌付けされたりする日常を過ごして
再び週末、僕は若宮ギルド トレーニングルームに仮設された観覧席に座り、相変わらず裾が長くて動きにくそうな法衣姿のマイマザー と ヤル気満々で自身の魔武器を軽く振り 準備運動をしているユウキの様子を眺める
「それじゃぁ、2人共 準備は良い? 事前に話した通り、今回は配信ではなく撮影をするので」
「分かっているわ」
「うす」
ニコニコと笑みを浮かべて僕の言葉に返事を返す母とは対照的に、少し緊張した面持ちで母を見据えるユウキ
うーん、これはマイマザーは 舐めプしてくる奴だなぁ 間違いない
「さぁ、全力で いらっしゃい? その悉くを跳ね除けて見せるわ」
「やってやらぁ!!」
カメラドローンに撮影開始のハンドサインを入力すると、母の挑発? にユウキは大剣を振り上げて吶喊し 先日のサモナー・ロックタートルの時の様に兜割りを狙う、しかし
「真っ直ぐで力強い剣筋 悪くないけれど、素直過ぎるわね」
「嘘・・・だろ?」
「ふふふ、これは教育のし甲斐がありそうね」
「あぁ・・・楽しそうだなぁ お母さん」
水魔法を操り巨大な水塊を展開しユウキによる兜割りを防ぎ、一切表情を変えずにユウキを褒めて 楽しそうに言う
対してユウキは、自分の兜割りが防がれた事に驚き硬直してしまっている、母が舐めプ していなければ 今頃ユウキの腹に穴 または 上下に分割さられていたに違いない
「まだまだ!!」
「ふふ、剣速が上がっても素直な剣筋は変わらないわね? そろそろ 私の方も手を出さないと失礼よね?」
「なんで、なんで 届かないんだ!!」
「それが実力差よ?」
「いや、本当に舐めプ してるなぁ・・・」
数秒間の硬直後 ユウキは正気?を取り戻して母へ連撃を繰り出すが、その悉くを水塊に阻まれ 1撃も母へ届かない
そう、ユウキの1撃は水塊すら突破出来ていないので、母は舐めプし放題の状態でユウキを煽る様な事まで言い出す
「うぼっっ」
「あらあら、カナリアの言った様に 目を培わなければならないわね?」
「痛ぇ・・・なんも見えなかった・・・これが最強の魔法使いか」
「ふふふ、立ちなさい? 此処が戦場だったら死んでしまうわよ?」
「押忍!」
母を責め立てるユウキの腹に母が水球をブチ込み吹っ飛ばすと、ユウキは悪態をつきながら 自分の腹をさすり、母はユウキへ少し厳しい事を言い ユウキは母に答え 立ち上がり大剣を構える
「さぁ仕切り直しよ」
「はぁぁ!!」
「更に速くなったわね? これぞ 勇者と言う事かしら?」
「難しい事は苦手なんだ!!」
仕切り直して1閃 2閃とユウキが大剣を振るう度に、その剣速が速く そして鋭くなっていく
これが勇者の特性と言うべきなのだろうか? 逆境に晒される事で成長し強くなる
勇者とは、負けない者の事ではない、勇気を持つ者の事だ
不屈の精神で逆境に立ち向かい、その悉くを踏破し続ける者の事
今、ユウキは 圧倒的な実力差の前に、試されている
頑張ってね、ユウキ