前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
思考放棄して滝を眺めていると、ヘンリと
「ふふ、そろそろ次へ行きましょうか」
「そうだね? あ、でも その前に お花を摘みに行きたい」
「それじゃぁ、此処で小休憩を取る事にしよう。配信画面はCM画面に切り替わるから、許してくれ」
【んじゃ、自宅視聴のワイも離席しよかの】
【現地視聴だけど、ワイも お花摘んでくるわ】
【ワイも摘むで〜】
母が満足?した様で僕を愛でるのを止めて言うので、再出発前にトイレへ行きたい旨を伝えると、
なんとか恥を晒す事もなく用を足す事に成功し 適当な手洗いをして手をプラプラさせながら公衆トイレから出て自販機コーナーへ向かい
「あ、此処にも甘過ぎるミルクコーヒーが売ってるんだ」
「あら、また それを買っているの?」
「はい、甘くて美味しいので」
「お前、それミルクコーヒーの皮を被った練乳コーヒーじゃねーか」
「甘くて美味しいよ?」
「悪いな、コーヒーは微糖派なんだ 俺は」
「えぇー」
購入した某ミルクコーヒーを開けて飲もうとした瞬間、紗夜が現れて尋ねられたので返事を返すと その後ろから鷹樹も現れ、珍生物を見る様な目で見られてしまう
この長男、僕が甘党と知っているのに そんな目を実妹に向けるとはけしからん奴だ
僕を珍生物扱いした鷹樹は 有言実行して金色の微糖を購入し、その後に紗夜はブラックコーヒーを購入する
因みにヘンリは 僕と同じ甘過ぎるミルクコーヒーを購入し、
なんだか、個性が出るなぁ
それからコーヒー片手に小休憩をしつつ、周りに居るらしい視聴者ライダーの様子を伺っていると、パトロール中なのかパトカーと警官の姿が見える、お勤めご苦労様です
そんな訳で 警官の姿を見て少し嫌な予感がしたので、鷹樹に目配せをして配信再開して貰い
「待たせたな、それじゃ そろそろ次へ移動したいと思う」
「次は、何処に向かうの?」
「次は 此処から更に山を登った先にある展望台へ向かうわよ」
「展望台かぁ」
【なんか後ろに見えるw】
【警官ですね、分かります】
【なんか嫌な気配を感じるから、ワイとトッモで進路妨害するでw】
【視聴者ライダー2号、いっきまーすw】
【やり過ぎてパクられるなよ〜w】
何気ない風を装って配信再開すると、有志の視聴者ライダーが 警官の進路妨害とかをしてくれる様で、隙が出来ている内に 各々のバイクに跨り そそくさと駐車場から脱出しようとしたが、普通に止められたし 職質された 無念
まぁもう慣れているので、身分証明が出来る物を提示し 毎回の恒例である 凄い驚愕した表情をした警官に、困惑されながら謝罪されたので 労いの言葉をかけて、今度こそ駐輪場から出発する
「今日はアタリの日だったねー」
「そうだな? もう慣れたけど、面倒なのは面倒だ」
「私と歩いていても職質されないのにねぇ?」
「それは僕が、お母さん似だからね? 並んで歩いてても、あー母娘だなぁーとしか思われないよ」
【普通に職質されてんの草】
【やっぱ視聴者ライダーではダメだったかw】
【とりあえずパクられた奴はいないからセーフw】
【ワイ、未だに鷹樹とカナリアちゃんが兄妹なん 信じられてへんで?w】
次の目的地へ走り出し、他愛ない話をする
鷹樹と出掛けると何回かに1回は職質される、まぁ似てない事に定評のある兄妹だからね、僕ら