前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんなこんな
なんか口に出したらフラグが立ちそうだから、絶対に口には出さないでおこう
それから一抹の不安を抱えつつ、バイクを走らせていると 僕の腹の虫が鳴き始め、僕の後ろを走るヘンリの腹の虫の咆哮が聞こえ 僕の腹の虫の鳴き声を掻き消す
「お腹・・・空いた・・・」
「僕も お腹空いたなぁ」
「おっと? 予定より早くヘンリとカナリアの腹の虫が鳴き始めたか、昼の予定は展望台の後だったんだが・・・仕方ない、もう少しで展望台だから そこでカナリアからシリアルバーを分けて貰え、ヘンリ」
「うぃ」
「運転中に食べると危険だもんね」
【あぁヘンリ姫がシオシオしてる】
【やっぱ燃費が悪いか、ヘンリ姫】
【相変わらず主張の激しい腹の虫だ事w】
【ヘンリ姫なら出来そうだけど、みんなは危ないからしない様にな?】
【しねーよw】
雑音をカットしてくれる高性能マイクにすら乗るヘンリの腹の虫の咆哮を聞いて、視聴者が好き勝手にコメントを書いていて やっぱり視聴者は面白いなぁ と思う
あと、暫定 視聴者ライダーがミラー越しに肩を揺らしているのが見える、僕達から少し距離を取っているけど、目が良い為か見えてしまう
「まさかとは思いますが、配信を見ながら運転してないですよね? 視聴者ライダーの皆さん」
「それは流石に許容しかねるぞ?」
「ふふ、そんな事をする悪い子にはジャックナイフをしてリアタイヤを脳天に叩き付けてあげるわよ? 」
【カナリア マッマw】
【隼でジャックナイフとか狂気の沙汰やんけw】
【流石に そんなバカはおらんやろ、せいぜい音声を聴いてるぐらいやろ】
【カナリアちゃんに めっ とされたい人生やった】
【急に変なのが湧いたぞ?】
流石にいないとは思うが、配信をスマホで見てる視聴者ライダーがいないか心配になってしまったので 念の為に、言及しておくと 母が なんとも物騒な事を言い、コメント欄が賑わう
視聴者は母の言葉が冗談だと思っている様だが、僕は知っている我が母は有言実行する人間であると、なので割と本気で言っているのが分かってしまう
とりあえずミラー越しに 暫定 視聴者ライダーの 首を横に振って耳を示すジェスチャーをしているのが見えたので、コメント欄にあった様に映像は見ずに音声だけ視聴している様だ、良かった良かった
そんな訳でヘンリの腹の虫の咆哮をBGMに展望台まで走り切り、鷹樹の指示で手頃なスペースへ駐車して、軽く身体を伸ばしてから ヘンリをベンチへ誘って 有り余っているシリアルバーを渡し僕も齧る、うん 安定の味だ
「お前とヘンリなら大丈夫だろうけど、次が昼飯だからな? 山を下って麓にある道の駅内にある飲食店に予約してある」
「分かったよ 鷹ちゃん、僕は1本だけにしとく」
「ん、了解だよ 鷹樹」
「鷹樹が しっかりと育ってくれて お母さん 嬉しいわ」
「もう成人して7年以上経ってるんだぞ? 母さん、そう言うのはカナリアにしてくれ」
「あらあら、照れちゃったわ」
【カナリアちゃんママ、カナリアちゃんに甘いけど 鷹樹の事もキチンと愛しておられますなぁw】
【カナリアちゃんの時は一人称ママなのに、鷹樹の時は お母さん なんやなw】
【カナリアちゃん を溺愛しとるのが、よく分かるなぁw】
鷹樹の忠告?へ返事を返すと、母がニコニコしながら言い 鷹樹が照れているのか、僕を生贄にしようとする
そうなんだよね、母は 僕にはママと使うけど 3兄には お母さんを自称するんだよね、不思議なものだなぁ うん