前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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553. 此処を宿泊地とする 3

 

 

後出しで重要な事を言われた夕食を終えて、僕達は大浴場へとやってきたのだが 僕達以外に利用客がおらず、僕の予想が外れる

 

そんな訳で貴重品はアイテムポーチに入れて衣服を全て脱ぎカゴに入れて、さっさと洗い場へと向かい髪を洗う為に髪飾りを外して、お湯で軽く流し始めると

 

 

「前と比べて手入れの心得は得た様ね?」

 

「流石に誕プレで届いたケアグッズを使う為に覚えましたから」

 

「あらあら、別にママが毎日してあげても良いのよ?」

 

「ご覧の通り、好きあらば僕を甘やかそうとする お母さんもいますから」

 

「なんとなく理解したわ」

 

 

そろそろ人生最長を更新しそうな程 長い髪を お湯でゆすいでいると、紗夜(さや)がやってきて そんな事を言われたので答えると、ニッコニコの母がワンチャンを狙ったのか そんな事を言うので紗夜へ説明すると、苦笑して納得してくれる

 

 

「ほらほら、カナリア。久しぶりにママが洗ってあげるわ」

 

「なんか、言っても聞かなそうだから、分かったよ 」

 

 

謎のスイッチが入っている母に言われ、身を任せる事にすると

 

 

「それで、またタオルを巻いていないわね?」

 

「僕は見られても何も思いませんし、面倒くさいじゃないですか?」

 

「貴女は、変な所で面倒くさがりよね?」

 

「基本的には、が正しいですよ? 紗夜ちゃん」

 

「そう・・・かしら?」

 

 

バスチェアに座ると床に到達する髪の毛を母が持ち込んだシャンプーで洗われていると、紗夜が軽く呆れた様な声で尋ねてきたので一部修正すると、困惑した声色に変わる

 

間もなく丸2年の付き合いになるが、紗夜は僕の面倒くさがりな部分を理解仕切れていないらしい

 

 

「紗夜ちゃん? 面倒くさがりで無ければ、自分の活動内容やスケジュールを貴女や三鶴に丸投げしないと思うわよ?」

 

「・・・確かに」

 

 

僕の お世話?が出来てご満悦の母が紗夜へ言うと、納得出来た様で紗夜が相槌を打つ、理解して貰えてよかった

 

 

「む、アルエット ずるい、ぼくもカナリアを洗いたい」

 

「ふふ、こればかりは譲らないですよ? ヘンリ姫」

 

「むーーー」

 

「嗚呼、カナリアさんの玉体・・・素晴らしいです」

 

「なんだか、混沌としてきたなぁ」

 

 

紗夜が僕の面倒くさがり加減を理解してくれた頃、ヘンリが現れて 自分も〜 と言い出したが母が譲らない宣言をし、ヘンリはむくれ 冬彩(かずさ)がよく分からない事を口走り始める

 

どうしよう、ツッコミ担当である鷹樹(たかき)が不在だから場が混沌とし始めているが、僕にはどうしようもない 無念

 

それから母にシャンプーを流された後に、次の工程のトリートメントを始め 母に髪をコームですかれてトリートメントを塗られて?いく

 

因みに母が使用している物は全てベルカ産の高級品で、40年以上愛用しているとか言っていた

 

僕にはよく分からないが、母の髪とか体質?に合っているとかなんとか

 

 

「ふふ、こうしていると やはり幸せを感じるわ」

 

「そう? それは良かったよ」

 

「えぇ、貴女は兄妹の中でも群を抜いて手が掛からない子だもの、少し物足りなさを感じてしまうわ」

 

「・・・もしかして、普段から僕を甘やかそうとするのって、それが理由?」

 

「そうね、それもあるわ。鷹樹も雀晴(すばる)三鶴(みつる)も、そしてパパも 皆 協力的だったから、本当に楽をさせて貰えたと思う。けれど、それを差し引いても 貴女は殆どワガママらしいワガママを言わなかったし、聞き分けが良過ぎるのよね? それこそ人生数周目かの様に」

 

「ははは〜 単純に両親と兄達からの教育が良かっただけだよ」

 

「ふふ、そう言う事にしておきましょうか」

 

母に お世話を続行されていると、母は本当に幸せそうな声色で そんな事を言う

 

どうやら僕を甘やかそうとするのは、手が掛からな過ぎる反動もあるらしい、これは盲点だったが そんな事よりも 母が僕が転生者である事に気付いていたらしいので、笑って誤魔化すと母も笑って誤魔化されてくれる

 

まぁそうだよね、僕が初子なら気付かないかもだけど僕は4人目だもんね? 違和感に気付くよね、普通

 

 

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